10/13 21:43 更新
あなたはどっち 買い物

現金で受け取る?15%増しの券?

場面と、二人の言い分
  1. 中古のイケア家具を個人どうしで売り買いできるサイトが、英国とアイルランドで始まりました。売れた代金の受け取り方は二つあり、銀行への振込か、デジタルのイケア券かを選びます。券を選ぶと金額は15%増えますが、使えるのはイケアの中だけです。
  2. 「使える場所が決まってる金は、金じゃない」
  3. 「どうせまた買うんだから、増えた分が得」

どっちの味方?最初の印象で選んでください。

現金派 の言い分

棚が売れたと通知が来た日、受け取り方を選ぶ画面で、私は迷わず振込を押しました。券のほうが15%増えると、画面にはちゃんと書いてあります。それでも押しません。手元に来たお金は、電気代にもなるし、米にもなるし、子どもの上履きにもなります。券は、私があの店の売り場を歩いているあいだだけ、お金の顔をします。
実家が小さな商売をしていて、母がよく言っていました。売り上げを品物で受け取るな、と。物でもらうと、店の都合に合わせて使うことになるからです。私も昔、商店街の福引で買い物券を当てて、要らない鍋を買って帰ったことがあります。あのとき現金だったら、鍋は買っていません。券を財布に入れた瞬間から、私は使う理由を探し始めていました。
正直に言えば、券を選ぶ人の気持ちは分かります。分かるからこそ、私は怖いのです。あの15%は値引きではなく、次の買い物の約束です。家具を手放して部屋を空けたのに、券を使うために、また同じ店へ行くのでしょうか。私は空いた場所を、空いたままにしておきたいのです。

相手へ:その券を使うために、また同じ店に行くんじゃないですか。

15%増し派 の言い分

私は毎月、あの店の袋を下げて帰っています。収納ケース、ペーパーナプキン、電球、子どものハンガー。だから、売れたお金を券で受け取るのに、ためらいはありません。どうせ来月も行くのです。必ず行く場所で使える券が、15%増えて戻ってくる。断る理由が、私には見つかりません。
昔は私も現金派でした。フリマアプリで椅子を売って、振込を選んで、通帳に入った数字を見て満足して、それで終わりでした。あのお金が何に消えたのか、いまでも分かりません。コンビニのレジで、少しずつ溶けていったのだと思います。お金を券のまま置いておくと、次に何を買うかを少しだけ考えます。棚を一つ手放したのだから、次はもっと小さい棚にしよう、と。お金に行き先があると、暮らしがつながる気がするのです。
現金派の人は、使い道を縛られるのが嫌なのだと思います。でも私は、どこでも使える代わりに何も残らないお金より、使う場所が決まっている1,500円のほうを信じます。自由なお金ほど、気づかないうちに消えていきますから。

相手へ:振込で受け取ったお金、先月いくら残っていますか。

どちらにも呼ばれない立場 車のない買い手

現金か券かを選べるのは、売る側の話です。私は買う側で、しかも車がありません。配送の仕組みはないので、安い棚を見つけても、どう持ち帰るかを先に考えて、結局諦めます。待ち合わせの場所から家まで運ぶ手段が、まず要るのです。

言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。

元ネタを読む →英国で始まったイケアの中古家具サイトはメルカリと何が違うのか

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