10/13 21:09 更新
あなたはどっち ネット文化

ネタと分かった誘い、乗る?

場面と、二人の言い分
  1. フランスのTikTokに、10月17日の「音楽祭」のポスターが大量に流れました。出演者の欄には、デモの現場に出てくる機動隊CRSと、警察の部隊BRAV-Mの名前が「DJ」として書かれていました。招待された英国人の中には、冗談だと見抜いたうえで、それでも旅行に行くつもりだと書く人がいました。
  2. 「嘘でも、楽しいほうに行く」
  3. 「笑うけど、行かない」

どっちの味方?最初の印象で選んでください。

ネタでも乗る派 の言い分

友だちのグループに、明らかに嘘の企画が流れてくることがあります。深夜にだれかが作った、架空の合宿の案内みたいなものです。日付も集合場所も入っているのに、よく見ると講師の名前が全部ふざけている。私は、そこにいちばん早く「行きます」と返します。
学生のころ、同じような誘いを一度だけ放っておいたことがあります。嘘だよねと友だちと確かめているうちに当日になって、面白がって乗った連中だけが、変な場所で変な写真を撮って帰ってきました。あの写真の中に自分がいない、ということが何年も残るんです。嘘か本当かを調べていた時間には、何も残りませんでした。
だから今は、嘘でも先に乗ります。嘘だと分かっている誘いに乗ることは、だまされることとは違います。向こうが面白いことをしようとしている、その合図に返事をしているだけです。本音を言えば、見抜いた時点で足を止める人を見ると、惜しいなと思います。見抜くところまで来たなら、あと一歩じゃないですか。

相手へ:見抜けたのに行かないのは、いちばん損じゃないですか?

ネタならやめる派 の言い分

誘いの文面が届いたら、まず日付と場所を確かめます。主催がだれなのか、その名前が本当にあるのか。少しでも作り話の匂いがしたら、その場で予定から外します。笑いはします。笑って、行きません。
実家が小さな食堂をやっていて、昔、嘘の予約のために作った料理をまるごと捨てたことがあります。あとになって、ネットの悪ふざけだったと分かりました。母が黙って台所を片付けているのを見てから、私は、だれかの冗談に自分の時間を足すのをやめました。冗談を作った人は、その日の夜にはもう忘れています。付き合った側だけが、翌日の朝にまだそこに立っている。
乗る人を、面白い人だとは思います。ただ、あの人たちが乗ると、本当にその場所に人が来てしまう。来てしまった人を迎える側が、どこかに必ずいます。本音を言うと、ネタに乗ることが度量の広さのように言われるのが、少し嫌です。乗らない側にも、ちゃんと理由があります。

相手へ:あなたが乗った先で、迎える人のことを考えますか?

どちらにも呼ばれない立場 その日、現場で働く人

私たちは、その日もその場所にいます。冗談だったのか本気だったのかは、来た人の数でしか分かりません。乗るか乗らないかを選べる人が盛り上がっているあいだ、選べない側は、朝の支度をしています。

言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。

元ネタを読む →フランスの偽フェスに英国人を招待、出演DJ名で全部バレていた

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