10/13 21:43 更新
あなたはどっち ITスキル

数字のズレ、その場で言う?

場面と、二人の言い分
  1. ある製品を使っている会社の数が、同じ日に、二通りの数字で発表されました。米国のスタートアップTypeSafe AIは自社ブログで、Fortune 500の3分の1が自社のAIモデル「Jev」を使っていると書き、出資を主導したアンドリーセン・ホロウィッツは25%としました。約167社と約125社で、40社以上の差がありますが、どちらもこの差を説明していません。
  2. 「一つズレたら、全部疑う」
  3. 「数え直すほど、暇じゃない」

どっちの味方?最初の印象で選んでください。

指摘する派 の言い分

会議で配られた資料の数字が、前のページと後ろのページで違っていたら、私はそこで手を挙げます。空気が固まるのは分かっています。それでも言います。進行役が「本題に戻りましょう」と言っても、私は「どちらが正しいんですか」ともう一度聞きます。答えられる人がいないまま決まった話は、あとでだいたい崩れるからです。
前の職場で、見積書の合計が合っていないのを見つけて、何も言わずに提出しました。先輩が忙しそうでしたし、たいした額ではないと思ったのです。半年後、取引先から請求のズレを指摘され、調べ直す仕事が私の机に戻ってきました。あのとき手を挙げていれば、その場のひと言で終わっていた話でした。
本音を言えば、ズレを流す人を見ていると、この人は数字を読んでいないんだなと思います。読んでいない数字は、信じようがありません。細かいことにこだわる面倒な人だと言われるのには、もう慣れました。ただ、私が黙った日の資料を、誰かが根拠だと思って持ち歩きます。それが怖いんです。

相手へ:その数字、あなたは誰かに説明できますか。

黙って流す派 の言い分

数字が少しズレているのは、たいてい数え方が違うだけです。部長が言う会員数と、現場が数える会員数は、休会中の人を入れるかどうかで変わります。私はそれを知っているので、会議で誰かが違う数字を出しても、頷いて先へ進めます。家の買い物でも同じです。レシートの端数を合わせるより、今日の晩ごはんを決めるほうが先です。
実家は小さな工場をやっていました。父は、台帳の数字が合わないと夜中まで机に向かう人でした。母が「もう寝て」と言うと、父は「合わない帳簿は嘘だ」と怒りました。そのあいだ、注文の電話は鳴ったままで、誰も出ませんでした。私はあの電話の音を覚えています。
本音を言うと、ズレを見つけて手を挙げる人は、気持ちよさそうに見えます。正しいことを言って場を止めた、という顔をしています。でも、止まった会議を動かすのは、だいたい黙っていた側です。おかしいと思うなら、あとで本人に聞けばいいと思います。全員の前で確かめ合わないと進まない話は、そんなに多くありません。

相手へ:手を挙げたあと、その会議を誰が動かすんですか。

言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。

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