10/14 18:26 更新
あなたはどっち ガジェット

それ専用の道具、買う?

場面と、二人の言い分
  1. 顔を見分けて、家族ひとりひとりに合わせて画面の中身を入れ替える、家庭用のディスプレーが売り出されます。Appleが10月13日に発表した7インチの「Apple HomeView」で、値段は299ドルです。技術者が集まる掲示板では、「古いiPadで足りる」という声と、顔で中身が切り替わるのは専用の機械だからできることだという声が、並びました。
  2. 「それ、スマホで足りますよ」
  3. 「足りるのと、ちょうどいいのは違う」

どっちの味方?最初の印象で選んでください。

手持ちで足りる派 の言い分

台所でタイマーをかけるときも、体重の記録をつけるときも、玄関の様子を見たいときも、私はポケットからスマホを出すだけです。棚の上に置く道具を増やすのは、もう何年もやめています。充電するものが増えると、それだけで気が重くなるからです。
実家は、そうではありませんでした。父が新しもの好きで、専用の機械をどんどん買ってきました。電子辞書、音楽を聴く小さな箱、写真を映す額。どれも買った月にはよく使われて、しばらくすると、充電の切れたただの箱になりました。引っ越しを手伝ったとき、その箱を段ボールに詰めたのは私です。どれもまだ動いていました。動くのに、だれも使っていませんでした。
専用の道具がよくできていることは、私にも分かります。手に取れば速いし、気持ちもいい。ただ、その気持ちよさにお金を払って、最後まで使い続けられる人は少ないと思っています。専用の機械を買う人を見ると、この人は道具が好きなのではなくて、買う瞬間が好きなのだろうな、と思います。口には出しません。

相手へ:その専用の道具、来年の今ごろも使っていますか?実際に出た声 「古いiPadで足りる」

専用がいい派 の言い分

料理の途中で手が濡れているとき、私はスマホを触りません。タオルで手を拭いて、ロックを外して、アプリを探す。そのあいだに鍋は吹きこぼれます。だから台所には、台所のための道具を置いています。置いてあるものに声をかければ、それで用事は終わります。
前は、私も何でもスマホで済ませていました。変わったのは、家族の予定を見ようとして画面を開いたら、仕事の連絡が目に入って、そのまま返事を打って、気づいたら夕飯の時間が過ぎていた日です。あれは、私の意志が弱いからではなく、道具のつくりのせいだと思いました。何でもできる画面は、こちらの用事を途中で奪っていきます。専用の道具は、頼んだこと以外は、何もしません。私がお金を払っているのは、そこです。
安く済ませる人の言い分も分かります。手持ちで足りる、というのは正しい。ただ、足りることと、毎日気持ちよく使えることは、同じではありません。台所に立っている時間の長さを考えれば、専用の道具はむしろ安いと思っています。

相手へ:濡れた手のまま、スマホのロックを外せますか?

どちらにも呼ばれない立場 選んでいないのに使わされる側

うちの台所にある専用の道具は、私が選んだものではありません。使い方を覚えるのも、音が鳴ったら止めるのも、だいたい私です。買うかどうかの話し合いには呼ばれないのに、毎日いちばん近くに立っているのは、私のほうです。

言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。

元ネタを読む →Appleの299ドル画面が家族6人を顔で見分ける その顔データはどこへ?

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