10/14 18:26 更新
あなたはどっち セキュリティ

欠陥が分かった物、まだ使う?

場面と、二人の言い分
  1. プログラミング言語Rustの安全検査に、見落としが見つかりました。危ない操作をするときに書く印(unsafe)を使っていないコードが、出番の終わった文字列の置き場所を読んでしまう、という報告です。開発チームの一人は、この穴が11年前の版からあったと書き込みました。
  2. 「何年も壊れてない物が、今日壊れる?」
  3. 「何年も無事なのは、運が良かっただけ」

どっちの味方?最初の印象で選んでください。

今まで平気だった派 の言い分

うちの炊飯器は、内釜の塗装がもうぼろぼろです。買ったときの紙には、塗装が剥げたら使うのをやめてくださいと書いてありました。それでも毎朝、ごはんはちゃんと炊けます。だから私は、今朝も同じ内釜でお米を研ぎました。洗濯機も、脱水のときに大きな音を立てますが、洗濯物はきれいになって出てきます。
祖母の家の勝手口は、鍵をかけても、肩で押せば開く戸でした。母はそれを知っていて、それでも何年もその家で暮らしました。何も起きませんでした。私はその家で育ったので、紙に書いてある危なさと、目の前で起きる危なさは、別のものだと思っています。
欠陥が見つかったと聞いた日から、急に手が止まる人がいます。私は、その人が怖がっているのは物ではなく、自分の気持ちだと思っています。人には言いませんけれど、ずっと動いてきた物のほうが、新しく買ってきた物より、よほど私の暮らしを支えてくれました。

相手へ:欠陥が分かる前の日まで、同じ物を平気で使っていましたよね?

分かったら使わない派 の言い分

食卓の椅子は、脚のネジが緩んでいました。座面が少しだけ斜めに動いた日に、私はその椅子を玄関へ運び出しました。家族は、まだ座れるのに、もったいない、と言いました。でも私は、ぐらつくと分かっている椅子に、来てくれた人を座らせたくありませんでした。
自転車のブレーキも、同じでした。効きが悪いのを、気のせいだと言い続けて、雨の日の坂の下で止まれませんでした。壁に手をついて、怪我をしなかったのは運です。あの日から私は、気づいてしまった不具合を、見なかったことにできません。
何年も無事でした、という言葉を聞くと、私は、その人が当たりを引き続けただけだと思います。危ない物が黙っていてくれた日数は、その物が安全だった証明にはなりません。口には出しませんが、直るまで止めておける人と、止められない人の差は、お金と時間の差だと思っています。

相手へ:運が良かっただけの日が、明日も続くと言えますか?実際に出た声 「unsound since 1.4 🤣」

言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。

元ネタを読む →Rustの安全検査に11年前から穴が開いていた

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