そのUSB-Cケーブル
性能に見合ってますか
――急速充電の恩恵
写真はイメージ Photo by Mika Baumeister on Unsplash
そのUSB-Cケーブル、性能に見合ってますか
PC Watchが10月12日、Amazonベーシックの2356円のUSB4ケーブルを試した記事を出した。書いたのは山口真弘さん。長さ1.5mで、データ転送は最大80Gbps、給電は240Wまで通る。結論は、机に据え置くならいいが、持ち歩きには向かないというものだった。理由は、太さと硬さだった。
気になるのは、いま自分が使っている1本だ。これ、何Gbpsなんだろう。
手持ちの1本が何Gbpsかは、3つの方法で分かる
1つ目は、コネクタを見る。この製品は、コネクタの表に「80Gbps/240W」、裏に「amazon basics」と型押しされている。USB-IFの認証を取り、ロゴの契約を結んだ製品は、こうしたマークを付けられる。逆に、何も書かれていない1本は、見ただけでは分からない。
2つ目は、Macなら1行のコマンドで分かる。ターミナルで system_profiler SPUSBDataType と打つと、つないだ機器の「Speed」の欄に速度が出る。クラスメソッドの検証記事では、Apple純正のケーブルが「Up to 480 Mb/s」だった。480Mbpsは、USB 2.0の速さだ。市販のUSB 3.1 Gen2のケーブルでは「Up to 10 Gb/s」に変わった。ただし、この数字はつないだ機器の規格にも引っ張られる。Windowsでの調べ方は、今回の出典では確かめられなかった。
3つ目は、USB-IFの製品検索で引く。載っているのは認証を通った製品だけだ。そのまま開くと直近2年分しか出ないので、古いものは日付を指定して探す。2年より前に認証された製品は今の基準に通らないことがあり、買うときはメーカーに確かめてほしい、と注意書きがある。
2356円で80Gbps、ただし太さは約5.5mm
記事によると、このケーブルの太さは約5.5mm。同軸ケーブル(3C)やLANケーブルと変わらないという。抵抗は163mΩだった。95度に曲げる試験を5000回通しているので、丈夫さは心配なさそうだ。問題はその硬さだ。山口さんはシールド入りのLANケーブル並みだとし、「『曲げる』というよりも『しならせる』という表現に近く、反発力もかなりのもの」と書いている。
なぜそこまで太いのか。記事は、USB4やThunderbolt 4に対応したケーブルは「フル結線」のため、ある程度の太さがあるのが一般的だと書いている。中の線を省かずにつなぐぶん、束が太くなるという話だ。ただ、この1本が約5.5mmになった個別の理由までは書かれていない。
下位互換もある。USB 3.2やUSB 2.0の機器にそのまま使えて、Thunderbolt 4やUSB4の機器にもつながる。山口さんが向いていると書いたのは、机とモニターをつなぎっぱなしにする用途と、機器がつながらないときに原因を切り分ける用途だ。勧めていないのは、充電器とセットで持ち出す使い方。
ネットの評判
はてなブックマークでは、12日の時点で187人が登録し、コメントが40件付いた。太さを心配する声がある。「根元が太いとそれが当たって刺さらない機器もあるので注意が必要」。規格を満たして1.5mまで伸ばすなら、これだけ太くなるのは仕方ないという見方も出ていた。一方で「ケーブルの性能の表示はマジでありがたい。」と、ケーブル自体に仕様が書かれたことを喜ぶ声もある。
では、買い替えるかどうかは何で決めるのか。速さではなく、置き場所だ。机の裏に1回通して、あとは触らないなら、2356円で80Gbpsと240Wが手に入る。カバンに入れて毎日抜き差しするなら、この1本ではない。
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