10/13 23:45 更新

同じ『au』が、
3つあった

――iPhoneが読む設定ファイルの名前

写真はイメージ Photo by Brett Jordan on Unsplash

10/12 15:07 / 発信国:アメリカ

auのiPhone用の設定は3つあって、5Gが「オン」なのは1つだけだった。自分のはどれなんだ

携帯会社ごとの設定を取り出して並べるサイト「Carrier-Explode」が、2.0になって公開された。iPhoneやPixel、Galaxyの中には、契約先の会社に合わせた設定が入っている。作ったのはAlec Dusheckさん。Hacker Newsに出した投稿には、本誌が10月12日に見た時点で424点、コメントは55件が付いていた。

そんなものが端末に入っているのか、と思うだろう。入っている。キャリアバンドルと呼ばれる、設定の束だ。同じiPhoneでも、差したSIMによって読み込む中身が変わる。見えるのは、データ通信のつなぎ先(APN)やVoLTE、Wi-Fi通話、5G SAなどだ。

元になるのは、メーカー自身が配っているファイルだ。Appleの復元イメージ(IPSW)や更新、Googleの更新ファイル、Samsungの配信サーバー。ただし、置くのは読み取った中身だけで、ファイルを丸ごとは配らないと作者は書いている。対象はiPhone 15以降、Pixelは2020年10月以降、Galaxyは2025年以降にアメリカで出た機種だ。

窓口(API)はお金も鍵も要らない。1日ごとの一式も、著作権を主張しないCC0で置かれている。というわけで、日本の4社を引いてみた。

同じauなのに、iPhone用の設定が3つ

auを引くと、iPhone用の設定が3つ出てきた。名前は「KDDI_LTE」「KDDI」「KDDI_NR」。このうち5Gが「オン」なのは「KDDI_NR」だけ。残る2つは5Gが「オフ」で、VoLTEも「オフ」と出る。

携帯電話の基地局アンテナ
写真はイメージ Photo by Vyacheslav Shatskiy on Unsplash

では、どれが自分の端末に当たるのか。SIM側で決まる。SIMに入っているMCC/MNC(国と会社の番号)やSPN(会社名)といった目印で、読み込むファイルが変わる。同じ「au」の2文字でも、中身は1種類ではない。

ネットの評判

Hacker Newsでは、普段見えない設定を表に出したことが評価されている。つながらない不具合の切り分けや、テザリングの制限の確認に使えるという。

冷めた声もある。見えたところで何に使えるのか分からない、という書き込み。作者自身も、読み取りの前提にはまだ確かめる作業がかなり残っていると書いている。

4社を並べてみた

で、日本の4社はどうなのか。iPhone 18 Pro Maxで並べてみる。

ドコモは5G SAがオン。RCSもオン、会社が出す衛星の機能もオン。ソフトバンクも5G SA、RCS、衛星がそろってオン。auの「KDDI_NR」は5G SAとRCS、企業から届くRCSもオン。

楽天モバイルは、5GとVoLTE、留守電の表示がオン。ただ5G SAはオフ、RCSもオフ、衛星もオフ。オンの項目は、4社でいちばん少なかった。

ただ、設定ファイルとAppleが公表する対応一覧は、ぴったり重ならない。一覧でも楽天モバイルの行は4社でいちばん短く、5GやLTE、テザリングなど6つだけ。ほかの3社にある留守電の表示が、ここにはない。逆に、一覧で衛星の機能が付くのはauだけだが、設定ファイルではドコモとソフトバンクもオンだった。

Wi-Fi通話は、4社そろって「オフ」だった。iPhoneでもPixelでも同じだ。なぜ切っているのかは、出典では分からなかった。

4社で1社だけ違う項目があった。VoNRだ。iPhoneでオンだったのは、ソフトバンクだけ。同じソフトバンクでも、Pixel 11 Pro Foldの設定ではオフになっていた。

出典

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