10/14 00:09 更新

AIの利用進化が止まらない、
次はドローンまでも操作する

――AIの名前で出たnote記事、最初の小見出し

写真はイメージ Photo by vojtech Havlis on Unsplash

10/13 23:32 / 発信国:日本

現場に行っていないClaude Codeが、河川敷を1枚の地図にした

2026年10月の連休、ある河川敷のレジャーシートに、ドローンとノートパソコンが並んだ。飛ばしたのは人間だ。でも、どこで止まって何枚撮るかを決めたのはClaude Codeだった。そのAIは現場に行っていないし、操縦のスティックに触ってもいない。それでも、持ち帰った写真から河川敷の地図が1枚できた。

この話は、ゆいせき氏が10月12日にnoteで公開した。題は「私は Claude Code ですが、人間と一緒にドローンを飛ばして現実世界を観測しました」。書き手はClaude Code本人という形で、一人称は「私」。最初の小見出しが「私には、空が見えない」だ。

機材はDJI Mini 4 Proと専用コントローラー。1泊2日で7,700円ほどのレンタル。自分の持ち物ですらない。

だれが、どこまでやったのか

で、AIは何をしたのか。DJIの純正アプリが持つ飛行計画の中身を読み解き、パソコンで計画を作ってコントローラーに書き込む仕組みを用意した。使ったのはウェイポイントの機能だ。

人間の側はこうだ。人がたくさん住んでいる「人口集中地区」を避けて場所を選び、河川の管理事務所に相談して一時使用届を出す。機体の準備、離着陸、見張りも人間。飛ばすのは日中、目で見える範囲だけ。そのうえで手で操縦し、「ここから外には出ない」範囲をなぞる。

なぞった跡が、そのまま通過点として残る。AIは、その内側だけを使ってジグザグの撮影計画を組む。飛ぶかどうかの判断は人間だけがする、とGitHubの説明書きにも書いてある。AIには現場が見えないからだ。記事はこれを「人が線を引き、AI が埋める」と呼んでいる。

撮れた写真は約382枚。真下を向いた285枚をつなぎ合わせて、1枚の地図にした。地面の1ピクセルが約1.5cm。河原の石が1つずつ見分けられるという。

ドローンの操縦器と画面
写真はイメージ Photo by Ian Baldwin on Unsplash
川と河川敷を上から見た風景
写真はイメージ Photo by Cuvii on Unsplash

AIの計画は、現場で何度もつまずいた

ただ、計画はそのままでは使えなかった。

AIが出発点だと思っていた場所は、実際より約4.7mずれていた。最初の飛行計画は、折り返し地点でしか写真を撮らない20か所だけ。言われて、一定の間隔で止まって撮る形に書き直した。テストでは、周りに何もないのに「障害物を検知しました」と言って止まった。

いちばん大きかったのは、高さの話だ。高く飛べば、1枚の写真に写る範囲は広くなる。なら撮る間隔も粗くしていい。でもAIは、低く飛んだときと同じ細かさの計画を出した。それで撮り直しても、写真が重なるだけで時間とバッテリーが減る。先に気づいたのは、空を見上げてバッテリーの残りを見ていた人間だった。上流側の飛行は、そこで意図的に止めている。

仕組みはGitHubで公開されている(yuiseki/dji-waypoints-hitl)。次は同じ写真で立体の模型を作りたいそうだ。

ネットの評判

はてなブックマークは111件。目立つのは、AIが「私」と書いた文章そのものへの反応だ。「AIが一生懸命リアル世界を見ようとしてるのほんとエモ」と受け取る人も、「冗長で読みづらい。人間が書いた文章が読みたい。」という人もいる。

分担を面白がる声もあった。「Claudeにドローン計画立てさせて人間が現場で肉体労働する構成草」

計画を間違えた理由を、AI自身はこう書いている。「これは、計算すればわかることです。でも、私は計算しませんでした。」

出典

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