10/14 18:26 更新

コロナ前より売れている

青森ねぶた祭、2026年の人出と収支の話

10/13 22:50 / 発信国:日本

青森ねぶた祭の人出が285万人から100万人に でも、客は消えていない

2026年の青森ねぶた祭の人出は、約100万人だった。青森ねぶた祭実行委員会が10月8日に発表した(東奥日報 2026年10月9日、ATV青森テレビ 10月12日)。2025年より1万人ほど少ない。日ごとでは、大型ねぶた23台がそろって夜に動いた最終日の6日が最も多く、23万人。初日で、唯一の休日だった2日が、22万5000人だった。

では、昔はどうだったのか。コロナ前の2019年は285万人。2018年も280万人を超えていた。2020年と2021年は中止で、2022年に3年ぶりに開かれた。その2022年が105万人、2023年が101万人、2024年が105万人、2025年が101万人、そして2026年が約100万人だ。

285万人が100万人。3分の1近くまで落ちている。客がどこかへ消えたのだろうか。

2023年から、数え方が変わった

答えは、数え方だった。

2022年までの人出は、目で数えた推計だった。祭りの前に市内の観光施設の来場者を数え、祭りの最中は沿道の人を目で数える。その2つをもとに出していた(マイナビニュース 2025年3月21日)。

スポンサーへの説明にも人出の数字を使うため、数字は下げにくかったという。佐藤健一実行委員長は、マイナビニュースの取材にこう話している。「『前年よりも人手が減っている』というネガティブな数字を出しづらく、『前年比○%アップ』といった、根拠にとぼしい数字が続いてしまいました」(「人手」は原文ママ)

変わったのは2023年。投光器を付けた台車にカメラ2台を載せて沿道を撮り、写った人をAIが数えた。2024年からは、スマートフォンのGPSの位置情報を使う人流分析だ。運行ルートとその周りを、測る範囲に決めて集計している。つまり、285万人と100万人は、ものさしが違う。引き算してはいけない数字だ。

では、2026年が1万人減ったのはなぜか。これは分からない。ATV青森テレビも東奥日報も、理由は書いていない。

年ごとに比べられるのは、席の数

それでも、比べられる数字はある。有料観覧席の販売席数だ。売れた席数は、数え方で揺れない。

2022年は4万3820席で、2019年より約9000席少なかった。ここから計算すると、2019年は5万3000席ほど。2023年は約5万4000席が売れた。そして2026年は5万9336席で、2025年より1000席ほど増えた。コロナ前より6000席あまり多い。

この席が売れたおかげで、2026年度の収支決算は1222万円の黒字になりそうだ。黒字は4年連続。2022年度は968万円の赤字で、団体客のキャンセルが響いたという。

人出と収支を発表した10月8日の会議では、2027年の制作小屋を新しい仮設にすることも決まった。常設化は運行団体が求めているが、実行委員会は費用負担などを中長期の課題として「可能性を模索していく」とした(朝日新聞 2026年10月10日)。10月13日には、青森商工会議所の「青森ねぶた特別委員会」が初会合を開いた(ATV青森テレビ 2026年10月13日)。

ネットの評判

このニュースはYahoo!ニュースにも載り、10月13日の時点でコメントが10件付いた。目立つのは、100万人を疑う声だ。歩道の幅とコースの長さから計算すると多すぎる、という書き込みがある。一方で、青森で100万人ならすごい、という受け取りもあった。ネットの声は、数字の根拠にはならない。

年ごとに並べて比べられるのは、人出ではない。売れた有料観覧席の数だ。2026年は5万9336席だった。

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出典

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