10/14 18:26 更新

運転免許の試験問題

ChatGPTに流出か?

写真はイメージ Photo by Rolando Garrido on Unsplash

10/14 10:41 / 発信国:日本

ChatGPTは試験会場に持ち込めないのに、免許の試験問題はどこから入手できたのか

千葉県警は10月13日、運転免許の学科試験の問題が流出していたと明らかにした。ベトナム語版の問題だ。見つかったきっかけは、試験そのものではなかった。黒板である。

その日の午前11時ごろ、千葉市美浜区の千葉運転免許センター。ベトナム語の普通自動二輪の学科試験が終わったところだった。会場の前にある黒板を、スマートフォンで撮っている受験者がいる。ベトナム国籍の29歳の女性だ。職員が目を留めた。スマートフォンの中身を確かめると、ベトナム語の試験問題の写真が入っていた。1ページ目から4ページ目まで、そろっている。画像には、チェックマークやバツ印などの書き込みもあった(日テレNEWS、TBS NEWS DIG)。

女性の説明は、こうだったという。「チャットGPTを使って問題を探した」(毎日新聞)。

ここで、たいていの人が同じことを思う。AIが問題を拾ってきたのか、と。

AIは、会場に入れない

そうではなさそうだ。学科試験の問題は、何種類かのパターンの中から、その回に使うものが無作為に選ばれる。会場でカメラを向けることも禁じられている(毎日新聞)。そしてAIは、自分で会場まで行って紙を撮ることができない。

紙の書類をスマートフォンで撮影する手のイメージ
写真はイメージ Photo by Anup Harbade on Unsplash

千葉県警も、人の手を疑っている。別の日に、誰かが試験問題を撮り、その写真が女性のところへ回ったのではないか。そうみて調べている(毎日新聞)。千葉運転免許センターの教育課も、女性が何らかの方法で問題を事前に手に入れたとみているという(産経新聞)。

では、最初に紙を撮ったのは誰なのか。そこは分かっていない。黒板に何が書かれていたのか、なぜ女性が黒板を撮っていたのかも、報道では説明されていない。

はっきりしているのは、女性が最初に名前を出したChatGPTだけは、その日その場所にいなかったということだ。

千葉県警は、原付と小型特殊を除く免許の学科試験を、20の言語でやっている。英語、中国語、タイ語、ベトナム語、クメール語、シンハラ語など。外国語で受けたい人は、受付で「外国語で受験したい。」と申し出る(千葉県警)。20言語分の問題をそろえているわけで、なかなかの手間だ。

その20言語のうち、1つが止まる。ベトナム語の学科試験は、10月16日の回から行われない。新しい問題ができあがるまでの間だ。

その新しい問題を作るのは、ChatGPTではない。千葉県警である。

出典

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