10/14 18:26 更新

走行中は絶対に
操作しないでください

――その装置を、乗客が動かした

10/13 12:12 / 発信国:日本

走行中のつくばエクスプレスで扉が開いた 自分が乗っていたら何を押すか

10月11日の午前9時35分ごろ、つくばエクスプレスの秋葉原発つくば行きの列車で、5号車にある8か所の扉が、どれも約15センチ開いた。茨城県の守谷駅に入る直前。列車は、まだ走っていた。車内には約300人がいたが、転落した人も、けがをした人もいなかった。

運行する首都圏新都市鉄道が車内の防犯カメラを調べると、流山おおたかの森駅を出たあとに、乗客が非常用ドアコックを操作していた。なぜ操作したのかは、出典では分からない。安全の確認などで遅れが出て、最大で約9分だった。会社は「関係機関と連携し、適切に対応する」としている。

なぜ、走っている列車の扉が開いたのか

ここが、ややこしい。ドアコックを引くと、扉の鍵は外れる。ただ、つくばエクスプレスの扉は、時速5キロ以上で走っているあいだは開かない作りになっている。時速5キロは、人が早足で歩くくらいの速さだ。

つまり、鍵は流山おおたかの森駅の先で外れていたのに、扉はしばらく動かなかった。列車が守谷駅に近づいて速度を落とすと、扉はそこでようやく動いた。

では、なぜ15センチで止まったのか。ここは、調べた出典のどれにも書かれていなかった。確かめられたのは、速度が落ちるまで扉は開かない仕組みだった、というところまでだ。

裏返すと、こうなる。駅に入る直前なら、扉は開く。朝のラッシュで、背中を扉に押しつけられて立っていたとしたら。15センチでも、十分に怖い。

ネットの評判

Yahoo!ニュースに載ったTBSの記事には、10月13日の時点で28件のコメントが付いている。

いちばん多いのは、操作した人を早く特定してほしいという声だ。「防犯カメラに犯人が写っているようですから早く事情を聞く為にも逮捕してほしい」と書く人がいる。威力業務妨害といった罪の名前を挙げて、厳しく罰するべきだという書き込みも並ぶ。

心配する声も目立つ。「ドアによりかかってる人も居るし、ラッシュ時のぎゅうぎゅう詰めの時にドア開いたら、誰かしら落ちますよね」という書き込みもあった。

ただ、装置そのものの難しさを挙げる人もいる。本当の非常事態では、誰でもすぐ使えなければ意味がない。でも、使いやすければ、いたずらも簡単だ。その両方を満たす答えは、コメント欄にも出ていない。

自分の通勤列車だったら、どうするか

そもそもドアコックは、何のための装置なのか。首都圏新都市鉄道の案内ページには、はっきり書いてある。ドアコックは「車両ドアを手動で開け、車外へ避難するとき」に使うもので、「係員に緊急事態を知らせるものではありません」。知らせる役目は、別の装置が持っている。非常通報器だ。

同じページには、こうも書いてある。「車外に転落する恐れがあるので、列車の走行中は絶対に操作しないでください」。さらに「※必要なく操作した場合、法律により罰せられる場合があります」。ドアコックを使うのは「原則として、係員の指示に従って」とも案内している。

だから、答えはそっけない。急病の人を見つけたときも、車内で何かあったときも、自分で押すのは通報ボタンのほうだ。会社が示している手順は、それだけだ。

では、その非常通報器はどこにあるのか。首都圏新都市鉄道は、1車両に2〜3か所あり、車内に貼ってある「消火器・非常通報器位置ステッカー」で場所を確かめられる、と案内している。

覚えて帰るなら、一つでいい。非常用ドアコックは、助けを呼ぶ装置ではない。助けを呼ぶボタンは別にあって、場所は車内のステッカーに書いてある。

二択の設問:目の前の異変、自分で動く?目の前の異変、自分で動く?この話、あなたはどっち? →
出典

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