10/14 18:26 更新

逃げ出したは違うやろ。
ニワトリが悪いみたいやん。

――ある人が、ニュースのコメント欄に

10/14 18:26 / 発信国:日本 / 記者:工藤

宮城の国道に散らばったニワトリを片づけるのは誰なのか

10月14日の午前9時ごろ、宮城県大崎市古川の国道4号を通った人から、110番通報が入った。トラックが荷崩れを起こし、ニワトリが逃げている、という内容だった。警察が運転手から聞き取ったところ、積まれていたのは生きたニワトリで、その数はおよそ3000羽。けが人はいなかった。

「古川でめっちゃ鳥落ちてる」

通りかかった人たちが、Xに写真を上げた。「古川でめっちゃ鳥落ちてる」「なんか古川4号線ニワトリ落ちてる🐓」。「宮城県大崎市古川、国道4号線上り落下物渋滞中」と書いた投稿には、「#まさかのニワトリ」「#産卵中じゃなくて」「#散乱中」というハッシュタグが並んだ。

ニワトリの回収が始まったのは、午前9時50分ごろ。仙台方面に向かう2車線のうち、1車線が規制された。

ここが、少しややこしい。仙台放送が午前10時42分に出した記事では「渋滞は発生していない」。ところが同じ放送局の午後0時16分の記事は、午前11時30分の時点で「長い渋滞が発生している」に変わっていた。朝のうちは流れていた道が、回収のあいだに詰まっていったわけだ。

崩れた理由は、まだ分からない

で、なぜ崩れたのか。これが、まだ分かっていない。警察はトラックの運転手に、当時の状況を詳しく確認している。ミヤギテレビは「ケージが崩れ落ちる」と伝えたが、崩れた理由には触れていない。

数も、報道で食い違っている。積まれていた羽数は、ミヤギテレビが約2500羽、tbc東北放送が約3000羽。路上に出た数は、tbc東北放送が運転手の話として1000羽以上と伝えた。一方で仙台放送は「逃げたニワトリの数は分かっていません」と書いている。

荷崩れを防ぐこと自体は、国の決まりになっている。貨物自動車運送事業輸送安全規則の第5条は、貨物を積むときに「偏荷重が生じないように積載すること」と定める。さらに、荷崩れで車から落ちるのを防ぐため「貨物にロープ又はシートを掛けること等必要な措置を講ずること」とも書いてある。今回それが守られていたかどうかは、発表されていない。

では、路上に落ちたものは、誰が片づけるのか。国土交通省の「道の相談室」によると、落下物の処理は道路管理者がやる。国が管理する国道なら、国土交通省だ。今回の現場で誰が何羽を集めたのかは、発表されていない。ただ、決まりの上では、この後片づけは税金で動く人たちの仕事になる。

ネットの評判

Yahoo!ニュースのトピックスには、14日午後の時点で298件のコメントが付いた。多いのは、ニワトリを気にする声だ。「このニワトリ達の生存状況は…。食用だったかもしれないけど…。廃棄されるのかな。」「かわいそうに「事故のショックで動けない」んじゃないか?」。現場を通ったという人は「ほとんど死んでるようでしたが中には動いているのもいて可哀想でした」と書いた。

tbc東北放送の見出しにあった「逃げ出す」という言い方に引っかかり、「逃げ出したは違うやろ。ニワトリが悪いみたいやん。」と書き込む人もいた。片づける側に向けては「警察も大変ですね。」という一言もあった。

回収が始まったのは午前9時50分ごろ。それが何時に終わったのか、路上に出たニワトリがその後どうなったのかは、14日午後3時の時点では発表されていない。

出典

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