10/13 14:12 更新

このままでは
箱根のシードも取れんぞ

――青学大の原晋監督が、出雲駅伝のあとに

写真はイメージ Photo by Yosuke Ota on Unsplash

10/12 20:06 / 発信国:日本

青学大は出雲駅伝のどこで3分57秒を失ったのか

10月12日、島根県で第38回出雲全日本大学選抜駅伝があった。箱根駅伝を3年連続で制している青山学院大学は、11位に終わった。優勝した早稲田大学は2時間5分56秒の大会新。青学大との差は3分57秒だった。出雲で2桁の順位に沈んだのは、2011年に10位だったとき以来。15年ぶりだ。

ただ、出だしは悪くなかった。1区8.0キロの石川浩輝(2年)は区間2位。首位の駒澤大学とは、たった6秒差でタスキを渡している。

差は、秒で積み上がった

そこから、どう崩れたのか。中継所ごとに、首位との差を並べてみる。数字は、その時点でトップに立っていたチームとの開きだ。

手に持ったストップウォッチ
写真はイメージ Photo by Veri Ivanova on Unsplash

2区5.8キロの鳥井健太(4年)は区間9位で、順位は2位から8位に落ちた。6つ抜かれたのだから、大きく離されたと思うだろう。ところが差は18秒。1区の6秒から、12秒しか増えていない。それだけ上位が密集していた。

流れが変わるのは3区だ。8.5キロを走った飯田翔大(3年)が区間11位で、順位は10位。首位との差は1分35秒に広がった。この1区間だけで1分17秒を失っている。

4区6.2キロの小河原陽琉(3年)も区間11位。順位は11位まで落ち、差は2分15秒。ここで40秒だ。

5区6.4キロの黒田然(3年)は区間7位タイ。順位は上げられなかったが、差は2分22秒で、失ったのは7秒だけ。ここは止めている。

いちばん開いたのは、最後の10.2キロ

残るのは最終6区の10.2キロ。前川竜之将が区間9位で走り、ゴールしたときの差が3分57秒になった。つまりこの区間で1分35秒。6区間のうち、いちばん大きく失ったのは最後のここだった。

舗装路を走るランナーの足元
写真はイメージ Photo by Taylor Friehl on Unsplash

まとめよう。3区で1分17秒、6区で1分35秒。この2区間だけで2分52秒、全体の7割以上を失った。残りの4区間で開いた差は、合わせて1分5秒しかない。

青学大のタイムは2時間9分53秒。10位の城西大学とは31秒差だった。今年は優勝の早稲田大学から7位の駒澤大学までが大会記録を上回る高速レースで、青学大は関東勢のなかで最下位だった。

では、なぜ3区と6区で離されたのか。原晋監督は「1区はいい流れできたが、駅伝力がなかった。速さはあるが、強さがなかった」と話した。別の取材では「ここ最近のうちのトレーニングの流れが、この出雲には合っていない。目標はその先の全日本や箱根」とも話し、練習の進め方を大きく変えるつもりはないという。区間ごとに何があったのかは、報じられた記事では分からなかった。

ネットの評判

Yahoo!ニュースに載ったデイリースポーツの記事には、12日の夕方までに474件のコメントが付いた。中日スポーツによると、Xには「青学が関東勢最下位は予想外」「惨敗じゃないか」という声が出た。

ただ、目立つのは箱根での巻き返しを待つ声だ。東スポWEBは「青学はこんなんだけど箱根では来るからなあ」「毎年出雲駅伝は苦戦するけど、やはり箱根1本なんだろうな」という声を伝えている。中日スポーツも、記事の見出しに「まあ青学は箱根よ」という声を使った。青学大は昨季も出雲では7位で、そのあと箱根で3年連続9度目の優勝をしている。

原監督自身は、まだ安心していない。「このままでは箱根のシードも取れんぞ」とハッパをかけたい、と話した。次は11月1日の全日本大学駅伝だ。

出典

よく読まれている記事

こちらの記事も

← 一覧へ戻る