10/10 22:05 更新

辞任と寄付、それでもツアーはやる

ピアニスト反田恭平、10月9日の謝罪文

写真はイメージ Photo by D5 Render on Unsplash

10/10 19:47 / 発信国:日本

反田恭平が謝罪文を発表 奈良県文化政策顧問を辞任、年内の国内公演の収益は寄付へ ツアーは予定通り開催

ピアニストの反田恭平が2026年10月9日、公式サイトに「御詫びと御報告」と題した謝罪文を出した。奈良県の文化政策顧問を辞める。年内の国内全公演の収益は、公益的な活動をする団体へ寄付する。演奏そのものは続ける。スポニチアネックスが10月9日21時7分、日刊スポーツが10月10日11時9分に、この謝罪文を伝えた。日刊スポーツによると、文面には直筆の署名が付いている。

謝罪文で反田は「これまで寄せていただいた御期待と信頼を著しく損なう事態を招きましたこと、心より深く御詫び申し上げます」(原文ママ)と書いた。今後については「私には音楽を皆様にお届けすること以外に、社会に貢献する術がないのだという思いに至りました」(原文ママ)とし、演奏を続ける考えを示している。

反田は道路交通法違反の罪で在宅起訴され、今、裁判が続いている。10月7日にはNHKが、全国学校音楽コンクール(Nコン)中学校の部の特別審査員を、反田から横山だいすけに変えると発表した。NHKは「番組の内容や演出の総合的な判断から出演取りやめとなりました」と説明した(ENCOUNT、10月7日配信)。そのあとに本人が初めて詳しく出したのが、この謝罪文だ。

時速144キロ、急いだ理由は「妻を迎えに行くため」

起訴状によると、反田は2025年12月20日の午後8時55分ごろ、東京都目黒区の首都高速中央環状線内回りを時速144キロで運転した。制限は60キロ。84キロの指定速度違反だ。

なぜ、そんな速度で走ったのか。10月6日の初公判で、反田は起訴内容に誤りがないかと聞かれ、「ないです」と答えて認めた。そして「時速100km制限の道路だと思っていた」と話し、標識を見落としていたことを認めている。急いだ理由については「妻を迎えに行くためにあせってしまった」と話した(SmartFLASH、10月7日配信)。

検察側は拘禁刑3か月を求刑し、弁護側は罰金刑を求めた。裁判はその日に結審した。判決は10月29日に出る(TBS NEWS DIG、10月6日配信)。

ツアーはやる。行きたくない人には払い戻し

10月24日に始まるデビュー10周年記念ツアーは、予定通り開く。ぴあクラシックの公演一覧では、リサイタルが10月24日から12月14日まで15公演、スペシャルコンサートが12月1日と2日に2公演ある。

では、もう行きたくない客はどうなるのか。チケットの払い戻しは、主催者ごとに受け付ける。帯広市民文化ホール(北海道)は、公演を「予定通り挙行する予定」としたうえで、「来場のご意思を変更されるお客様におかれましては、チケットの払い戻しを受け付けることといたしました。」(原文ママ)と告知した。受付は10月15日から10月30日まで。

一方、10月12日に予定されていた「Solistiade Special ー映像・トーク・演奏でたどるJNOー」は延期になった。反田が代表を務めるJapan National Orchestraは、反田の「公判審理が継続している状況」を踏まえ、来場者や関係者に「心配やご負担をおかけする可能性」があるためだと説明した。延期後の日程とチケットの扱いは、10月中に案内するという。

ネットの評判

Yahoo!ニュースのコメント欄では、判決が出る前に活動を続けると決めたことへの違和感を訴える声が目立つ。裁判が終わるまで自粛すべきだという指摘や、時速144キロは大きな事故になり得たと危険性を重く見る声も多い。少数だが、速度違反でツアーまで中止にする必要はないという意見も書かれている。いずれもコメント欄に並んだ意見で、事実が確かめられたものではない。

寄付の金額と、どの団体に渡すのかは公表されていない。顧問辞任についての奈良県側のコメントも、10月10日午後7時の時点では見つからなかった。ツアーの初日は10月24日、判決は10月29日。演奏が始まってから5日後に、東京地裁の答えが出る。

出典

よく読まれている記事

こちらの記事も

← 一覧へ戻る