10/10 22:05 更新
あなたはどっち グルメ

一から作るか、箱で買うか

場面と、二人の言い分
  1. 料理系インフルエンサーが、カップうどんのPR動画を投稿しました。市販品を食べたあと、かつお節からだしを取り、小麦粉から麺を手打ちし、豆腐を揚げて油揚げまで作りました。添えた文面は「赤いきつねは箱買いするのが経済」で、関連のハッシュタグは日本のトレンド1位になりました。
  2. 料理は手間暇!
  3. 箱買いの方が経済的

どっちの味方?最初の印象で選んでください。

手打ち派 の言い分

休みの日の台所で、削り節の匂いが立つあの瞬間が好きなんです。粉に水を打って、踏んで、寝かせて、切る。手は痛いし、湯気で眼鏡は曇るし、出来たうどんは正直ムラだらけ。でも、湯を注いで待つだけの晩ごはんを何年も続けた時期があって、あのころ自分が何を食べたのか、ひとつも思い出せないんですよ。手間は味じゃないのかもしれない。それでも覚えているのは、手間をかけた日のほうなんです。

相手へ:箱に詰まっているのは、誰の手間だと思っていますか?実際に出た声 「ただのPRかと思ったらうどん手打ちし始めて草 すげぇ」

箱買い派 の言い分

平日の夜、鞄を置いた手でまず湯を沸かします。だしを取る、麺を打つ、油揚げを作る、そこまでやった人が、最後に市販品へ手を伸ばしたでしょう。あれを見て、こっちは救われた気がしたんですよ。味を決める仕事の誰かが何度も作り直して、揚げの甘さも汁の濃さも、もう決めてくれている。棚から取って湯を注ぐのは、手抜きじゃない。他人の手間に、ちゃんと乗らせてもらってるんです。それを恥ずかしいことにされると、晩ごはんごと責められている気分になります。

相手へ:その手間、明日の夜もかけられますか?実際に出た声 「…こんな手間暇かけてもやっぱ再現できんは賢い」

どちらにも呼ばれない立場 味を決める仕事の人

再現できないと言われるたびに、うちの誰かが何度も作り直した夜のことを思います。手打ちが褒められ、箱買いが笑われる。その間で、揚げの甘さをどこに置くか決めた人の名前だけが出てこないんですよ。勝ったのは手間です。名前のない手間です。

言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。

元ネタを読む →「赤いきつね」を一から手作りしたPR動画、結論は「箱買いするのが経済」

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