40年前の4番は、
.389だった
――2026年、阪神に三冠王
写真はイメージ Photo by Diana Polekhina on Unsplash
阪神40年ぶりの三冠王、打率.306は歴代で最も低い
2026年10月8日、阪神の佐藤輝明(27)がセ・リーグの三冠王になった。打率.306、本塁打39、打点106。甲子園のヤクルト戦で8回の打席を終えてベンチに下がり、数字が止まった。
達成は史上9人目、延べ13度目。阪神では1985、86年のランディ・バース以来、40年ぶりだ。球団の日本人選手としては初めてだ。
試合後の囲みインタビューは、サンテレビが動画で公開している。題名には「積み重ねでここまで来た。誇りに思う」という本人の言葉が付いていた。
40年前のバースは.389だった
阪神の4番が取ってきた打撃のタイトルを、球団の公式サイトの一覧で並べてみる。
掛布雅之は1979年に48本塁打で本塁打王。1982年は35本、1984年は37本。バースは1985年に.350・54本・134打点で三冠王になり、翌1986年も.389・47本・109打点で取った。首位打者はそのあと、1993年のオマリーが.329、2003年の今岡誠が.340、2014年のマートンが.338。
バースの方がすごいのではないか。そう思うだろう。佐藤の2026年は.306、39本、106打点。打率は1986年のバースより8分3厘低く、本塁打も打点も、バースの2年には届かない。
佐藤の.306は、13度の三冠王で一番低い打率だ。王貞治は1973年に.355、落合博満は1985年に.367、村上宗隆は2022年に.318。3割1分を切ったのは、佐藤が初めてだ。
リーグで3割を打ったのは、佐藤だけ
では、なぜその数字で三冠王なのか。
日本野球機構の公式成績で、規定打席に届いた打者を見ると分かる。2026年のセ・リーグで規定打席に達したのは19人。打率3割を超えたのは、佐藤一人だった。2位は.293である。
つまり、佐藤の数字が小さいという話ではない。この年、3割を打った打者は佐藤しかいなかった。バースが.389を打ったころの3割と、2026年の3割は、同じ物差しで測れないだろう。
佐藤は143試合すべてに出た。4番に座ったのは133試合。165安打はリーグで最も多く、最多安打も取っている。月間MVPは3度で、3〜4月と5月、8月に選ばれた。2年続けての40本塁打には1本足りなかったが、106打点は自分の最多である。
ここで前の年を見てほしい。2025年の佐藤は139試合で40本塁打、102打点。打率は.277だった。本塁打が1本減った年に、三冠王になっている。
ネットの評判
Yahoo!ニュースのスポーツ紙の記事には、10月9日までに1,400件を超えるコメントが付いた。野球ファンの書き込みを集めたページ「なんJ(まとめては)いかんのか?」では、祝う声より、ほかの打者と比べる書き込みが目立つ。「村上岡本がいなくなったから三冠王取れたって一生言われそう」。村上宗隆は、先に挙げた2022年の三冠王で、今はホワイトソックスにいる。「岡本」の今は、今回の出典では確かめられなかった。
「OPS1.000はクリアして欲しかった」という書き込みもある。OPSは出塁率と長打率を足した数字で、佐藤は.383と.609の合計.992だった。甲子園が本拠地で39本なら十分だ、という擁護もある。
バースの.389から40年。阪神の4番は、8分3厘低い打率で、同じ三冠王になった。
- 阪神・佐藤輝明が三冠王 打率.306、39本塁打、106打点(TBS NEWS DIG/Yahoo!ニュース)
- 阪神の佐藤輝明が初の三冠王 打率.306、39本塁打、106打点 村上宗隆以来9人目(産経新聞/Yahoo!ニュース)
- 三冠王
- 2026年度 セントラル・リーグ 個人打撃成績(規定打席以上)(日本野球機構)
- 佐藤 輝明|選手プロフィール(阪神タイガース公式サイト)
- 主要タイトル獲得者&表彰者(阪神タイガース公式サイト)
- 大樹生命月間MVP賞
- 【データ】三冠王の阪神佐藤輝明、大学から直接入団では初 160三振以上でも史上初(日刊スポーツ)
- 【阪神】佐藤輝明が8回の打席を終えて交代 40本塁打には届かずも…打率.306・39本塁打・106打点で史上9人目の“三冠王”(ライブドアニュース)
- 【三冠王・佐藤輝明 囲みインタビュー】「積み重ねでここまで来た。誇りに思う」(サンテレビ公式YouTube)
- 佐藤輝明、史上9人目の三冠王 .306(539-165) 39本 106打点(なんJ(まとめては)いかんのか?)
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