10/13 23:45 更新

初戦で出番がなかった選手が、決勝で3勝目

日本はロシアを4対1で下し、2大会ぶり8度目の優勝

写真はイメージ Photo by ARTO SURAJ on Unsplash

10/13 16:54 / 発信国:日本

初戦で出番のなかった新井万央が、世界柔道の決勝で日本の3勝目を取った

柔道の世界選手権の混合団体で、日本が決勝でロシアに4対1で勝ち、優勝した。決勝は2026年10月11日、アゼルバイジャンのバクー。日本の金メダルは2大会ぶりで、8度目になる(時事通信、10月12日)。

その決勝の中身と、監督の言葉が出そろった。柔道専門サイトeJudoの英語版の結果表と、10月13日付のデイリースポーツで分かる。3勝目を取ったのは、女子70キロ超級の新井万央。初戦の2回戦では6試合目に組まれたが、日本が5試合目で4勝に届き、畳に上がらずに終わった選手だ(本誌10月12日)。

決勝の5試合、日本の1敗は一人だけ

混合団体は男女3階級ずつの6階級で、先に4勝したチームの勝ち。決まった時点で、残りはやらない。

1試合目は女子70キロ級の田中志歩。谷落でタイマゾワから有効を取る。2試合目は男子90キロ級の村尾三四郎。大内刈の有効でアンドニに勝ち、2対0。

3試合目が、新井万央だった。レチカロワと本戦の4分では決まらず、ゴールデンスコアに入って21秒。浮落の有効で、これが3勝目だ。

4試合目は男子90キロ超級の中野寛太。バシャエフに体落の有効を取られて敗れ、3対1。5試合目、女子57キロ級の大森朱莉が袖釣込腰で技ありを奪い、4勝目で決着した。

決勝で日本が落とした1試合は、中野の試合だけ。初戦の2回戦で落とした1試合も、同じ中野だった。団体戦では、負けた一人と出番のなかった一人を抱えたまま優勝できる。

ネットの評判

Yahoo!ニュースの共同通信の記事に付いたコメントは、10月13日で17件。目立つのは、ロシアが「ロシア」として世界選手権に出ていることへの疑問だ。

では、なぜロシアは「ロシア」で出られたのか。国際柔道連盟(IJF)が2025年11月27日、ロシア選手を国の代表として認め、国旗と国歌を使ってよいことにした。バクー大会は、その決定後の最初の世界選手権だ。

監督が使った言葉と、初めての合同練習会

10月13日付のデイリースポーツによると、男子の鈴木桂治監督は決勝の前、恩師の故・斉藤仁氏の言葉で選手を送り出した。「借りは早いうちに返した方がいい」(原文ママ)。何の借りかは、デイリースポーツには書かれていない。前回2025年の大会で、日本は準決勝でジョージアに2対4で敗れ、3位だった。女子の塚田真希監督は「男女で一丸となって闘えた成果」(原文ママ)と話した。

時事通信によると、男女の全日本選手は別々に合宿するのが慣例だった。それが3位のあと、「これまで実施してこなかった合同練習会」(原文ママ)で一堂に会した。ただ、eJudoは「日本は戦いやすい組み合わせを引いた。」(原文ママ)とも書いている。2025年に日本を破ったジョージアは、トーナメントの逆の側にいた。

表彰台には、12人が並んだ。共同通信の写真の説明には、負けた中野寛太も、初戦で畳に上がらなかった新井万央も、同じ列に名前がある。初戦では記録に何も残らなかった新井万央が、決勝では日本の3勝目を取った選手として残った。

出典

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