10/9 17:49 更新

摘んできた草を、
卵とじにした

――愛知県岡崎市の、ある朝のこと

10/8 16:35 / 発信国:日本

卵とじの野草はトリカブトだった 岡崎市の男性が一時意識不明、これからキノコの季節

9月28日の朝、愛知県岡崎市の男性が、自分で摘んだ野草を卵とじにして食べた。岡崎市の発表では、食べたのが午前9時ごろ、具合が悪くなったのが9時半ごろだ。しびれと吐き気が出て、救急車で病院に運ばれ、一時は意識不明の重体になった。

草の正体は、あとで分かった。市が男性の親族から野草の切れ端を受け取って調べると、トリカブトの毒の成分アコニチンが出てきた。男性から採った検体からも、同じ成分が見つかっている。

男性は意識を取り戻し、いまも市内の病院に入院している。ただ、市は本人からまだ詳しく話を聞けていない。トリカブトをいつ、どこで採ったのかは、分かっていない。

致死量は、2ミリグラムから

どれくらい危ない草なのか。国立医薬品食品衛生研究所は、アコニチンの致死量を2〜6ミリグラムとしている。1ミリグラムは、1グラムの千分の一だ。

症状の進み方も書いてある。はじめに口と舌がしびれる。続いて手足のしびれ、嘔吐、腹痛、下痢。脈が乱れ、血圧が下がる。そこからけいれんが来て、呼吸不全で死ぬこともある。岡崎市の発表にある男性の症状は、しびれ、嘔吐、不整脈、呼吸不全。後ろのほうまで進んでいた。

では、なぜ間違えるのか。岡崎市は、トリカブトが食用のニリンソウやモミジガサと似ているとして、間違って食べないよう呼びかけている。東京都の「食品衛生の窓」は、ゲンノショウコの若い芽や葉も取り違えられると書いている。トリカブトは全草が毒だ。食べられる部分は、一つもない。

今回は、秋だった

ここが、少し引っかかる。

国立医薬品食品衛生研究所は、誤食の事故が多いのは「早春から初夏にかけての山菜採集時期」だと書いている。トリカブトの芽生えの葉が、食べられる草とそっくりになる頃だ。

今回は9月28日。東京都の説明では、トリカブトは8月から11月にかけて、青紫色のかぶと形の花を咲かせる。花の季節に起きた。

それでも、なぜ間違えたのかは分からない。採った時期も場所も不明で、理由は出典では確かめられなかった。トリカブトによる食中毒は、今年に入って全国で3例目だという(メ〜テレ)。

これから、キノコの季節

山で採って食べる人にとって、秋の本番はキノコだ。厚生労働省によると、2024年には毒キノコによる食中毒と思われる事件が19件起き、そのうち1件で1人が亡くなった。

食用だと確実に判断できないキノコは、採らない、食べない、売らない、人にあげない。厚生労働省が呼びかけているのは、この4つだ。

同じページには、こうも書いてある。「キノコには個体差があるため、インターネット等の画像検索の結果から食べられると判断するのも危険です」。国が、スマホの画像検索を当てにするなと言っているのだ。

出典

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