10/14 00:09 更新

1試合目も3試合目も落としてからの金

60年ぶりの金

10/14 00:07 / 発信国:日本

1試合目も3試合目も落とした日本が、卓球男子団体で中国を破り60年ぶりの金を取った

9月24日、愛知・名古屋アジア大会の卓球男子団体決勝で、日本が中国を3-2で破った。会場は愛知県のスカイホール豊田。男子団体の金メダルは1966年のバンコク大会以来、60年ぶりだ。しかも日本は、1試合目と3試合目を落として、あと1敗で終わりという場面から勝っている。

1試合目も3試合目も落とした

あと1敗、という場面からどう勝ったのか。1試合目、松島輝空は王楚欽に11-5、11-8と2ゲームを先に取った。そこから3ゲームを続けて落として2-3。2試合目は張本智和が温瑞博に3-1で勝ったが、3試合目は戸上隼輔が林詩棟に1-3で負けた。これで中国の2勝1敗。残りの2つを両方取らないと、金メダルはない。

4試合目、張本が王楚欽から11-7、11-4、11-9と3ゲームを連取した。王楚欽は、このときの世界ランキング1位だった(テレ東卓球NEWS)。張本は1ゲームも渡していない。最後の5試合目は松島が温瑞博に3-1で勝ち、決着した。日本男子が世界選手権やオリンピックを含む主要な大会の団体戦で中国に勝ったのは、これが初めてだという(卓球ナビ)。

張本は試合のあと、こう話した。「もちろん勝ったことはうれしいですけど、日本が中国を超えたこと日本が金メダルを獲ったことに尽きると思うので、本当にとんでもなくうれしいです」(原文ママ)

中国側は「選手層の厚みの不足」

中国は1994年の広島大会から8大会続けて優勝してきた。その連覇が、8で止まった。中国側はどう受け止めたのか。中国の通信社・新華社は、この負けをこう書いた。SPREADの訳では「この敗戦はこの若いチームが抱える『選手層の厚みの不足』や『大舞台での安定感の欠如』といった弱点を浮き彫りにした」。そのうえで日本男子を、アジアでも世界でも中国男子の最大のライバルだと評価した。

若いチームとは、こういうことだ。決勝で2試合に出た温瑞博は19歳。中国はパリ五輪のあと、樊振東や馬龍が代表から外れ、世代交代の時期にある(SPREAD)。

松島はその後、世界1位になった

勝った2人の、その後の動きも速い。松島は10月5日に発表された世界ランキングで1位になった。いまのランキング制度では、日本の選手で初めての1位だという。10月11日には、チャイナスマッシュ2026(北京)の男子シングルスで優勝した。決勝は林昀儒(チャイニーズタイペイ)に4-3。グランドスマッシュの2勝目で、中国の選手以外では初めてだ(いずれもテレ東卓球NEWS)。10月12日発表の最新のランキングでも松島は1位を守り、張本は3位だった。

ネットの評判

Xには、勝ったことを喜ぶ声と並んで、別のことを惜しむ書き込みも出た。THE ANSWERが9月25日に集めた投稿には「返す返すもオリンピックから男女別の団体が無くなっちゃったのが悔やまれる」「五輪で卓球の団体戦見れないのはつまらないので今から復活させろ」といった声が並ぶ。

理由はこうだ。国際卓球連盟(ITTF)は2025年4月9日、2028年ロサンゼルス五輪の卓球を6種目にすると発表した。男子ダブルスと女子ダブルスが戻り、混合団体が入る代わりに、男女別の団体戦はなくなる。

男子団体で中国を倒す試合は、ロサンゼルス五輪では、もう組まれない。

出典

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