10/13 19:28 更新

与えられた名前の、
先へ

――ある広告のコピーが、英語で

写真はイメージ Photo by iam_os on Unsplash

10/13 18:09 / 発信国:日本

松本潤の38秒、撮ったのは映画監督の山田智和だった

レナウンは10月12日、松本潤をアクアスキュータムの「トレンチコートアンバサダー」に起用したと発表した。公開されたコンセプトムービーは、38秒しかない(THE NIKKEI MAGAZINE)。本誌は10月12日、このコートの値段と客層の話を書いた。今回は、誰がこの38秒を作ったのかを見る。

公式のキャンペーンページを下までたどると、制作クレジットが並んでいる。映像の演出(Creative & Film Direction)は、山田智和。映画『四月になれば彼女は』(2024年)の監督と脚本を手がけた人だ(映画.com)。つまり、タレントがコートを着て立つ広告ではなく、映画を撮る人に撮らせた38秒である。

https://aquascutum.jp/campaign/2026/junmatsumoto.html

英語のコピーに「与えられた名前の先」と書いてある

同じページの英語のコピーは、こう言う。私たちの内には、まだ名前のついていない衝動がある。それは「beyond the names that we are given」(原文ママ)、与えられた名前の先にある(訳)。

日本語のコンセプトは「受け継いできたもの。その先にある、新たな美意識。」だ(レナウンのリリース)。映像は雨の街。車に乗ろうとした松本の前を、一頭の白馬が横切る。着ているのは1930年に生まれたKINGSWAYだ。レナウンは起用の理由に「常に新たな表現へと挑戦し続ける松本さんの姿勢」を挙げている。

ふたつの「名前」

このコピーが乗っているのは、2026年5月31日に26年半の嵐の活動を終え、6月1日からソロになった松本潤(43歳)の映像だ(オリコン)。ブランドも本人も、「嵐」や「大河」を指して言ったとは話していない。ここから先は記者の読みだが、ふたつの名前の話として読みたくなる。

芸能側の見立ては、すでに出ていた。6月24日のSmartFLASHで、あるテレビ関係者は「“大河ブランド”のせいで、逆に、地上波ドラマの二番手、三番手では起用しにくいという難点を抱えてしまいました」と話している。匿名の見立てで、確かめられた事実ではない。名前が仕事を広げ、同じ分だけ縛る、ということらしい。

もう一方のブランドも、名前を175年背負っている。松本本人のコメントは、リリースにも公式ページにも、10月13日時点の報道にも見当たらない。話しているのは、いまも会社と映像だけだ。

ネットの評判

ENCOUNTは10月12日、新しいビジュアルに「イケオジ爆誕」「大人になった道明寺司」といった声が上がったと伝えている。どのSNSの声かは、書かれていない。

受注の締め切りは11月11日

売り場は、もう動いている。175周年の限定モデルは、9月16日の時点で発売されていた。限定の2型は、24万2,000円と25万3,000円(いずれも税込)。9月17日に始まったカスタムオーダー「TRENCH BUFFET」の受注は、11月11日まで。できあがりは、注文から2か月ほどかかる(レナウン公式ニュース)。

店に並ぶコート
写真はイメージ Photo by Max Harlynking on Unsplash

日本気象協会は、秋冬のアパレル需要予報で、10月も11月も平年より気温が高いとみている。コートなどの冬物は「11月後半以降に需要が高まり、前年より本格化が遅れる見込み」。

受注の締め切りは11月11日。コートが本当に欲しくなる寒さは、その後に来る。

出典

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