10/13 12:53 更新

支出2万5000円の『ニート』、貯金101万円

和歌山の山奥で暮らす24歳

写真はイメージ Photo by Jeremy Manoto on Unsplash

10/13 11:43 / 発信国:日本

月収20万円の「山奥ニート」、1年前に資産の9割が消えていた

和歌山県の山あいに、月2万5000円で暮らす24歳がいる。家賃も食費も光熱費も、全部込みだ。名乗っているのは「山奥ニート」。それで貯金は101万円ある。

ゆいさんという。奈良の教員の家に育ち、岡山大学を出て、就職活動では40社近くを受けてほとんど落ちた。そのあと私立の中高一貫校で常勤講師になったが、7か月で辞めた。2025年4月、人が減った和歌山の集落にある「共生舎」という共同生活の家に移った。ネットで共生舎を知った人たちが集まって暮らしている。

ニートという名前だが、働いている。電話で営業の約束を取るバイトと、請け負いの仕事。独立2年目の月収は、2026年1月から5月の平均で約20万4000円。毎月10万円ほど貯金しているという。肩書きに反して、ずいぶん堅実な話に見えるが……そうでもない。

山奥に住んでも、資産は約20万円まで減った

本人が10月2日にnoteへ出した記録の題は「独立7ヶ月で資産が9割消えた全内訳と、立て直しでやめた6つのこと」。2025年3月末に約109万円あった資産が、同年9月末には約20万円まで減っていた。

なぜそんなことに。内訳は本人が並べている。広告運用の講座に約19万円。サブのパソコンに12万4980円。オンラインサロンの合宿に、参加費4万5000円と交通・宿泊で5万円以上。9月には10日以上の長期遠征で、口座の残高が約20万円減った。5〜9月は大阪や東京の交流会に何度も通っている。消えたのは山奥の暮らしではなく、学ぶための買い物と、都会へ出ていく費用だった。

仕事の選び方も痛い。「時給換算で333円だった物販スタートアップの案件に7月・8月で月200時間ほど取られ」と書いている。

それでも、本人はこう振り返る。「独立したこと自体は後悔していません」

ここから立て直して、今の101万円だ。YouTubeも始めた。1か月で登録者は522人、動画は約3万回、合わせて約850時間見られた。いちばん伸びた3本目の失敗談は、1万3000回以上再生されている。

なのに、広告収入は0円である。YouTubeパートナープログラムへの申し込みには、登録者1,000人以上と、直近12か月の総再生時間4,000時間以上が要る。ショート動画なら直近90日で1,000万回という道もある。522人と850時間では、どちらにも届かない。

固定費を2万5000円まで下げても、お金は減るときには減る。そのいちばん減った話が、いちばん再生された。ゆいさんは、届いたコメントについて「これこそがお金に代えられない、YouTubeを始めて得られた最も大きな財産です」と書いている。

出典

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