10/13 13:10 更新

連休の値引き、
まだ効きますか

――ある客が、金の店で

写真はイメージ Photo by Scottsdale Mint on Unsplash

10/10 22:05 / 発信国:中国

連休明けの中国で金相場890元 店頭の値札は4〜6元安

連休で店を閉めているあいだに、よその市場で仕入れ値が下がったらしい。休み明けの朝、店主は値札を書き替える。さて、いくら下げるか。

休み明けの朝に、一週間分がまとめて来た

これは日本の話ではない。舞台は中国で、品物は金だ。国慶節国慶節の連休が明けた2026年10月8日、中国国内の金の取引が再開した。上海黄金交易所上海黄金交易所のAu99.99は、1グラム890.5元で始まった。上海金の早い時間の基準価格は894.48元。9月30日の終値907.32元から、12.84元下がった。1.42%の下げだ。

値動きのグラフが映る画面
写真はイメージ Photo by Maxim Hopman on Unsplash

なぜ、休み明けにいきなり下がるのか。中国の市場が閉まっていた一週間、海の向こうの市場は動いていた。ロンドンの現物金は、9月30日の1オンス4157.41ドルから10月7日の4110ドルへ、1.14%下がった。その分が、再開した日の最初の値段にまとめて出てきた。

きっかけは、10月7日に公開された1本の記録である。アメリカの中央銀行が、9月のFOMCFOMCの議事録を出した。多くの参加者が、物価を抑えるために今年あと1回の利上げ利上げが必要になるかもしれないと見ていた。物価は高いままで、2%に戻る動きは鈍い、とも書かれていた。これでドルと米国債の利回りが上がり、金の値段を押し下げた。蘇商銀行の特約研究員、武沢偉はそう話している。

相場は900元を割り、値札は1240元台

では、金の飾りを売る店はどうしたか。新華社系の媒体が10日に伝えた純金の飾りの表示価格は、老鳳祥が1グラム1247元、周生生が1248元、周大生が1249元、老廟黄金が1243元、菜百首飾が1242元。下げ幅は4元から6元である。中国黄金だけが19元下げて1217元だった。

店に並ぶ金のネックレス
写真はイメージ Photo by Tahlia Doyle on Unsplash

相場は900元を割っている。店の値札は1240元台。差は1グラム350元を超える。相場の4割ほどが上に乗っている形だ。この差が何でできているのかについては、読めた出典に内訳の説明がなかった。

値札がほとんど動かない代わりに、店が動かしたのは値引きだった。連休中の割引を、連休が明けても続けている。老鳳祥は、客の注文に応じて連休と同じ幅の割引を申請できるとし、重さで計る純金は1グラム60元引き。周生生は休み中の割引の決まりをそのまま残し、1グラム100元引き。老廟黄金は90元引きだ。要客研究院院長の周婷は、相場に合わせて値段が動く決まりでは、店に値決めの権限はないと話す。ふだんから値引きを出すことが、客を動かす手段になっているという。

ネットの評判

10月9日の快手(中国のショート動画アプリ)の検索ランキングには、金の話が入っていた。10位の題は「金价跌回三位数掀起戴金热」(原文ママ。値段が3桁に戻り、金を身につける流行が起きた、の意)。安くなったから買う、という向きの関心が強い。

一方、買い物サイトの投稿欄には、売る側への注意が出ている。古い金を現金に換えたい人に向けた投稿で、街の業者の広告が1グラム1052元と出ていても、実際に受け取れたのは825元だった例を挙げている。相場が890元なら、それより高い回収価格は成り立たない、というのがこの投稿の言い分だ。

では、これから買うのは得なのか。武沢偉は、すでに持っている人は短い上下で慌てて売らず、今の配分を保てばいいと話す。まだ買っていない人は、もっとはっきりした合図を待つほうがよく、底を急いで拾わないことだ。中国外匯投資研究院の研究総監、李鋼は、分けて買う、持ち高を抑える、追い買いと投げ売りを避ける、の3点を挙げた。

連休は終わった。店頭の値引きだけが、まだ続いている。

出典

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