10/14 00:09 更新

出演DJは『DJ CRS』と『DJ Brav-M』

英国人向けポスターの出演者欄

10/13 12:53 / 発信国:フランス

フランスの偽フェスに英国人を招待、出演DJ名で全部バレていた

フランスのTikTokに、10月17日の「音楽祭」のポスターが大量に流れている。日付、集合場所、出演者まで入った、本物みたいな作りだ。来る人の服装も、黄色いベストと指定されている。

そんな音楽祭は、ない。

フランスの音楽祭(Fête de la musique)は、毎年6月21日に街じゅうが無料のライブ会場になる恒例行事だ。10月に第2弾はない。ポスターに書かれた名前は「Fête de la musique partie II」。中身は、燃料代や生活費の高さに対する抗議デモへの呼びかけだった。フランスの複数の媒体が、10月初めからこの話を伝えている。

招待状の宛先は、英国人である。英語版のポスターには「We’re inviting all Londoners to come!」(ロンドンの皆さん全員をご招待)とあった。

出演者の名前で、全部バラしている

ただ、だます気があるのか怪しいのが出演者欄だ。書かれているのは「DJ CRS」と「DJ Brav-M」。

CRSは、デモの現場に出てくるフランスの機動隊。BRAV-Mは、警察官が2人1組でオートバイに乗り、デモに入っていく部隊だ。デモでの取り締まりが強引だとの批判もあるという。つまり出演者は、どちらも警察。

服装指定の黄色いベストも、2018年に燃料税の値上げへの反対から広がった黄色いベスト運動のあれだ。しかもBRAV-Mは、その運動のデモに対応するために作られた部隊である。

ネタバレを3つ重ねた招待状、ということになる。

なぜ英国人を呼んだのか

2025年6月の音楽祭に、英国から大勢の若者がパリまでやってきたからだ。TikTokで「巨大な野外フェス」として紹介され、火がついた。フランスのネット利用者は、その盛り上がりを10月17日の呼びかけに使った。去年あんなに楽しかったでしょう、第2弾ですよ、と。

パリの路上で音楽を楽しむ人たち
写真はイメージ Photo by real_ jansen on Unsplash

ポスターはAIで作ったものが多い。英語だけでなく、スペイン語、ドイツ語、イタリア語の版もある。こうした投稿は合わせて数十万回見られたと、20 Minutesは伝えている。

10月17日は、本当に動員がかかっている日だ。9月21日から続く高校生や大学生の抗議で、公式の服装は黄色いベストだとされている。

では、英国人はどうしたのか。本物の催しだと思った人もいたし、すぐに冗談と見抜いた人もいた。そして見抜いたうえで、それでも旅行に行くつもりだと書く人がいる。

機動隊の名前がDJとして並んだ招待状を読んだうえで、それでも行くと答える。いちばん乗り気なのは、呼ばれた側だった。

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出典

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