10/10 22:05 更新

ケーキ屋のケーキ食べたい
シャトレーゼでいいじゃん

――はてなに書かれた、ある会話

写真はイメージ Photo by engin akyurt on Unsplash

10/10 13:25 / 発信国:日本

「でいいじゃん別に」と返す人、はてなで賛否が割れた

10月9日の昼すぎ、はてな匿名ダイアリーに短い文章が投稿された。題は「~でいいじゃん別にっていうやつ、どんな会話をしても着地点がこうなるんだよ」。ある相手と話すと、どんな話もこの一言で着地してしまう、という内容だ。翌10日までにはてなブックマークが180件付き、暮らしのカテゴリーに並んだ。

パン、ケーキ、スマホケース

投稿は短い。挙がっている場面は3つだけだ。

パン屋の棚に並ぶパン
写真はイメージ Photo by Yeh Xintong on Unsplash

パン屋のパンが高くなって、前のように買えなくなった。そう話したら、返ってきたのは「業務スーパーのパンが安いからそうしたら?」。「ケーキ屋のケーキ食べたい」と言ったら「シャトレーゼでいいじゃん」。スマホケースが高くなったよねと言ったら「ドンキで安売りしてたからそれでいいじゃん」。

投稿者は相手に「お前の価値観は自分の価値観と違うんだよ」と言ったという。それでも「毎回これ」。だから値上がりの話はしないようにした。なのに、ほかの話でも同じ着地になった。文章は「なんだろなこれ。」の一行で終わっている。

相手の言い分は、一言も書かれていない

ここで、誰でも思うだろう。相手はどういうつもりなのか。

投稿を読んでも分からない。相手が何を考えて言ったのかは、どこにも書かれていない。家族なのか、友人なのか、職場の人なのかも出てこない。分かるのは、投稿者から見た会話の形だけだ。

代わりに、ブックマークのコメント欄で、読んだ人たちが相手の事情を推し量っていた。価値観が合わない相手にわざわざ共感するのは面倒なのだ、という見方。自分が選んだものが一番だと疑わない人がいるのだ、という見方。どちらも書き込んだ人の推測で、本人の説明ではない。

ネットの評判

コメントは、きれいに割れた。

机に置かれたスマートフォンとノート
写真はイメージ Photo by Dose Media on Unsplash

投稿者に寄る側は、こう書く。「自分の好きなものがわかってもらえないってモヤっとするよね」。「そのくらい知ってるよ」と言いたくなるところが腹立たしい、知能の高い自分が教えてやっている感じが出る、という書き込みもあった。「こういう人はストレスの原因にしかならない」と切り捨てる声もある。

一方で、投稿者を責める声も並んだ。「高くなった系の愚痴しか言わないの? ばかなの?」と突き放す人。「シャトレーゼは十分美味いやろ」と味の話で返す人。一番短い反論がこれだ。「ケーキ屋のケーキ食べればいいじゃん。」

では、この一言は平和なのか。相手は怒らないし、否定もしない。安い代案を出すだけだ。けれど話は伸びない。「話が一切広がらない奴」だから縁を切れ、と書いた人もいた。やめさせたところで「へーそうなんだ」に変わるだけだ、という見方もあった。

付き合い方を書く人もいた。話し始める前に、解決策がほしいのか共感がほしいのかを伝えておく。あるいは「たしかに~、でも俺は〇〇が食べたいんだよね」と、一度うなずいてから返す。相手を変えずに、会話だけ動かす手だ。

投稿者は最後に「なんだろなこれ。」と書いた。その問いへの返事で、人気のコメントの先頭に並んでいたのがこれだ。「逆にどういう着地点を求めてるのか気になる」。

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出典

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