10/6 22:19 更新

猫型ロボット、国産牛運ぶ途中で消える

しゃぶ葉の配膳ロボ

10/4 13:58 / 発信国:日本

しゃぶ葉の国産牛が席に届く前に消える ネコ型ロボ、見張りも引き受ける

しゃぶしゃぶ食べ放題の「しゃぶ葉」で、肉を席まで運んでくるのはネコ型のロボットである。Pudu Roboticsの「BellaBot」で、売りの一つが「マルチテーブル配膳」。一度に複数の卓の料理を積んで運べる機能だ。2022年5月20日の発表時点で、しゃぶ葉276店のうち272店に入っている。

この「一度に複数の卓」が、問題になった。

J-CASTニュースによると、2026年9月上旬、高価格帯の食べ放題コースを選ぶと、配膳ロボットが運ぶ間に肉を取られることがある、と報告するX投稿が注目を集めた。コースは価格帯で中身が変わり、低いほうでは豚肉や鶏肉、高いほうでは国産牛やブランド豚が出る。ライブドアニュースによれば、発端の投稿で消えたのは国産牛と牛タンだった。

同じ訴えは2025年2月下旬にも注目を集めた。今回は再燃である。前回、すかいらーくホールディングスが2025年3月に説明した再発防止策は、テーブル端末にアニメーションで表示する機能の準備だった。画面で知らせる、である。

同記事が紹介したX上の反応には、「私もやられたよ」と並んで、「これ初見で間違えたことあるんですよね」という取ってしまった側の告白、「猫ロボに複数卓の商品を持たせるのが悪い」という指摘もあった。

ここで思い浮かぶ次の手は、「お取りにならないでください」の掲示か、店員の見回りだろう。

2026年10月2日、すかいらーくHD広報室がJ-CASTニュースの取材に答えた対策は、柱が二つだった。一つ目は案内のやり方。席へ案内するときに従業員が受け取り手順を説明し、英語や中国語などに対応したイラスト入りの掲示も置く。予想どおりである。

二つ目で、ネコが喋る。ほかの客の商品を取ろうとしたとき、ネコ型ロボットが音声で知らせる機能を、全店に入れる。すでに一部の店舗で検証しており、客からの評価も高いという。

売り文句が、そのまま弱点だった

効率のために足した「マルチテーブル配膳」が、そのまま横取りの入口になっていた。

しゃぶしゃぶ用に盛られた薄切りの牛肉
写真はイメージ Photo by Lee Milo on Unsplash

広報室は、近年「入店案内機」を導入したため、受け取り手順などの案内が全ての客に十分に行き届いていない課題があった、とも認めている。フードジャーナリストの山路力也氏は、これは「ロボットだから起きた問題」というより、人が担っていた確認や案内まで省略されたことによる問題だと書く。以前は店員が確認しながら手渡せた。いまは、誰の料理かという最後の判断が客に委ねられている。

残っているのは「これはお客様のお肉ですか」の一言である。2025年は、それを画面のアニメーションで伝えようとした。2026年は、ネコが声に出す。肉を運ぶ段数は変えずに、説明の手段だけが着実に増えている。

出典

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