10/6 22:19 更新

直してと頼んだら、声が変わった

AIの日本語を直すスキル3つの比較

写真はイメージ Photo by Steve A Johnson on Unsplash

10/4 12:03 / 発信国:日本

AIに盛らせた文章をAIに直させたら、1つは語尾まで変えて返した

「この手間こそ、文章作成で最も地味に時間を奪う正体です」。読んだ瞬間に分かる、あの濃さだ。この一文、AIが書いた。

AIが書いた日本語を直すAgent Skillsは、いくつもある。株式会社イーディーエーの@inoyu-qiitaは、うち3つを同じ条件で比べた。比較日は2026年10月1日。はてなブックマークは400件を超えた。

まずClaudeに「熱量高く」「印象的な比喩や強調表現も交える」と注文し、500〜700字の原稿を書かせる。太字6箇所、「呪文のような長文」「AIはあなたの分身」が並ぶ一節ができた。条件はClaude Sonnet、effort: low、毎回新しいセッション。AIに盛らせて、AIに削らせるわけだ。

太字6箇所を全部消したのは、いくつか

比べたのは、文の骨格を直す「yomiyasu」、工程ごとに組み直す「natural-japanese」、技術文書の規範を当てる「japanese-tech-writing」。当ててみてほしい。

机に並べて置かれた3枚の書類
写真はイメージ Photo by 2H Media on Unsplash

答えは2つ。yomiyasuとjapanese-tech-writingが全削除、natural-japaneseは4箇所を残した。見た目の派手さを残したのは、著者が「一番変化が大きかった」と書いたほうだ。導入の2段落を1つにまとめたのも、このスキルだけだった。yomiyasuは「メリット1〜3」の見出しを残し、「時間を奪う正体」を「時間を奪っている原因」と、言葉の温度だけを下げた。

japanese-tech-writingは比喩をほぼ削り、「です・ます」を「である」に変えて返してきた。読みやすくしてくれと頼んだら、声が変わって戻ってきた。

3つとも消さなかった比喩が、ある

もう一問。原文の締め「文章作成を、繰り返す作業から育てる資産へ。」の「育てる資産」を削ったのは、いくつか。

答えは0。比喩をほぼ削ったjapanese-tech-writingさえ「育てていく資産に変えられる」と残した。AI臭さの代表みたいな一言が、脱臭装置を3つくぐって生き延びた。

著者の結論は「どれか1つが上位互換というより、どこまで直してほしいかで選ぶスキルが変わる」。本人も、1つの原文を1回ずつ通した比較であり、優劣の検証ではないと断っている。

冒頭の一文は、三方向に分かれた。yomiyasuは「正体」を「原因」に格下げし、natural-japaneseは前の文と合体させて「最も」を落とし、japanese-tech-writingは「地味に」を「意外に」に言い換えて「である」で締めた。濃い一文の薄め方も、三者三様。校正者が3人いるときと、たぶん同じだ。

出典

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