10/9 17:49 更新

スクラブって
作業着っすよ

――ある精神科医が、7万8000円の出品に

10/9 17:44 / 発信国:日本

ちいかわの医療スクラブが即完売、メルカリに7万8000円の出品

医療用の白衣やスクラブを作る「クラシコ」が、10月1日に「ちいかわ」とのコラボスクラブを売り出した。値段はトップスとパンツが各1万3090円(税込み)。発売当日に、公式オンラインストアと直営店で売り切れた。そのあと、フリマアプリのメルカリに7万8000円前後の出品が並んだと報じられている。

この値段に、医療従事者から戸惑いの声が出た。ある精神科医のアカウントは「転売価格が7万8000円? スクラブって作業着っすよ」と書いた。

中身は、どこから見ても仕事着

ここが、ぬいぐるみやキーホルダーの話と違う。

たたまれた仕事着(イメージ)
写真はイメージ Photo by Nimble Made on Unsplash

クラシコの商品ページによると、素材はポリエステル100%。吸水速乾、ノンアイロン、透け防止、防汚加工、静電防止。肩はボタンで開き、右の腰には二重のポケットが付く。

ちいかわ、ハチワレ、うさぎ、モモンガ、くりまんじゅうは、胸元の細い刺しゅうと、背中の裏側のプリントに収まっている。色はディープネイビー、チャコール、パープルグレー、グレージュの4色。

つまり、7万8000円の値が付いたのは、静電防止の加工まで入った仕事着だ。

本当にその値段なのか。金額は媒体によって幅がある。LASISAは「定価の約3倍にあたる7万8000円前後での高額出品」と書き、週刊女性PRIMEは「高いものだと7万円で売られ」ているとした。どちらも出品の値段で、売れた値段ではない。

なぜ、ここまで足りなくなった?

人気のコラボとはいえ、全色・全サイズが当日に消えるのは早い。クラシコは発売後、自社サイトにお詫びを載せた。「想定を超えるアクセス集中に伴うシステム障害が発生し、実際の在庫数を上回るご注文を受注してしまう事象が発生しております」。在庫より多く注文を受けてしまった、という話だ。返金とキャンセルの案内も出ている。再入荷はするつもりだが、時期は決まっていない。

キャラクターのスクラブそのものは、新しくない。これはScrub Canvas Clubというラインの商品だ。ハローキティやクロミなど、サンリオの6キャラクターのスクラブは9月3日に出たばかりである。

変わったのは、値段の付き方だ。ちいかわのグッズを買ってきた人たちが、仕事着を買いに来た。上下そろえた定価は2万6180円。7万8000円は、その約3倍になる。

ネットの評判

SNSでは、まず転売への批判が広がった。「現場で本当に着たい医療従事者が買えないのは悲しい」「作業着にこの値段は常識外れだ」といった声が並んだ。

そこから、話が横に伸びる。週刊女性PRIMEは10月9日、Xに「ちいかわスクラブ買ったって小児科医以外の先生方、まさか仕事で着る気なんですかね」「ポケモンとかちいかわとかのスクラブ小児科以外に不要だと思ってます」という投稿が出たと伝えた。これに対し「病院行ってちいかわスクラブのお医者さんだったらめちゃくちゃ嬉しいけどな」と返す声もある。医師で芸人の井たくまさんは、キャラクターがプリントされていることで「日々の大変な診療の中でもふとした瞬間に癒され」ると書いた。この記事は、同じ日にライブドアニュースにも載った。

転売の値段から始まった話は、発売から8日後には「小児科以外の医師が着てよいか」の話に移っていた。現場で着る人が今できるのは、クラシコの商品ページで販売再開のお知らせに登録することだけである。

出典

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