10/9 17:49 更新

それ、100均にも
あるよ

――レンジで魚を焼く器の話

写真はイメージ Photo by Keesha's Kitchen on Unsplash

10/9 14:17 / 発信国:日本

ダイソー550円とスリコ2200円、レンジで魚は焼けたか

ダイソーに、電子レンジで魚が焼けるという器がある。「レンジ調理マルチトレー」、税込550円だ。3COINS(スリコ)にも似た器がある。「《1台6役》電子レンジ調理器/KITINTO」、税込2200円。ちょうど4倍。ロケットニュース24が10月8日、この2つで魚を焼き比べた記事を出した。

試した魚は鮭、鯖、ブリ、アジ、サンマの5種類。筆者のGO羽鳥が、500Wで3分、裏返して2分ほど温めた。鮭と鯖は、器に付いていたレシピに書かれた時間だ。残りの3種も、だいたい同じだった。

スリコ版は焼き目が付き、破裂もしなかった。フライパンで焼いたものと比べても「遜色ない」という。ダイソー版は、魚に火は通った。だが焼き目は付かず、温めている間に魚が破裂して、レンジの中は蒸気でいっぱいになった。

レンジの中で、魚が鳴る

破裂と書いても、ぴんと来ないと思う。同じ筆者が9月30日に出したダイソー版だけの記事に、音が書いてある。「ボン! ボンボン! ボン!」。レンジの中は「まるでターミネーターが出現する直前のよう」だったという。それでも、ほぐしてご飯に混ぜたり、お茶漬けにしたりするなら使えるとしている。

台所に置かれた電子レンジ
写真はイメージ Photo by Mahrous Houses on Unsplash

なぜ鳴るのか。パナソニックは、レンジが食材の内側から加熱すると説明している。中の水分が水蒸気に変わり、体積が大きくなる。皮や膜があるものは、その水蒸気が抜けずに破裂する。破裂しやすい食材の例に、魚も挙がっている。防ぐには、温める前に切れ目を入れておく。この器のせいで破裂したのかは、出典では分からない。

550円で足りるのは、どこまでか

スリコ版の公式通販のページに、素材が書いてある。アルミメッキ鋼材に、フッ素樹脂コーティング。「マイクロ波を吸収し、熱エネルギーに変換する」とある。器そのものが熱くなるから、焼き目が付くという話だ。ただし、オーブン、グリル、IH、ガスコンロでは使えない。冷凍もだめだ。

ダイソー側は、公式通販に「レンジ調理マルチトレー410mL」という表記があるだけだった。素材が何かは、出典では確かめられなかった。焼き目が付かない理由までは、たどれていない。

線引きは、ここだと思う。550円の器は、レンジのマイクロ波で魚に火を通す。2200円の器は、その電波を自分の熱に変えて魚を焼く。名前は似ているが、やっている仕事が違う。

550円で十分だとする記事もある。サンキュ!は8月13日、このトレーで約100gの鮭を温めた。「途中破裂音がして少し身が崩れました」。それでも約1分30秒で中まで火が通ったという。550円はダイソーの中では高いほうだが、「それ以上に活躍してくれる便利なアイテム」と書いている。破裂はどちらの記事でも起きている。分かれたのは評価だ。

ネットの評判

ねとらぼが9月4日に、スリコ版に寄せられた声を紹介している。「これを買ってから焼き魚のハードルが下がった」「驚くくらいなんでも作れて買った方がいいまじで」。3COINSの公式通販の人気ランキングでは、9月1日の時点で10位に入っていた。ダイソー版の焼き目のなさを責める声は、読めた出典の中には出ていない。

ロケットニュース24の結論は「この差なら私はスリコ版を選ぶ」だった。

魚に火を通すだけなら、550円で足りる。皮に切れ目を入れれば、鳴る回数も減るはずだ。焼き魚の「焼き」の部分だけが、差額1650円だった。

出典

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