10/9 17:49 更新

親の家のWi-Fiが遅い。原因はコーヒーメーカーだった

米国・両親の家のネットワーク管理画面

10/9 16:14 / 発信国:アメリカ

Wi-Fiを飲み干したのはコーヒーメーカー 10日で1TBを送っていた

アメリカで、ITの仕事を10年以上やっている人が、両親の家のネットワークを遠くから見ていた。1台だけ、やたらに通信している機器があった。キューリグのコーヒーメーカーだった。

送り出した量は1,008.45GB。受け取った量は9.94GB。期間は10日9時間ほど。見つけた本人は2026年10月6日、Xにこう書いた。「ONE FUCKING TERABYTE OF DATA IN 10 DAYS!?!?」(@NomadsGalaxyの投稿。原文ママ、訳:10日で1テラバイトだって!?)

機種はキューリグのK-Supreme SMART。Wi-Fiにつないで、スマホのアプリからコーヒーを入れられる。通信量が分かったのは、ユビキティのUniFiという管理システムの画面。1,008.45GBを期間で割ると、平均で1秒あたり約1.1MBになる。

1テラバイトがどれくらいか。月20GBのスマホのプランなら、4年分を超える。しかも、この1台で家のアクセスポイントは手いっぱいになった。親の家のネットが遅い、その原因がコーヒーメーカー。

では、何を送っていたのか。

疑われたのは広告、本人の見立ては不具合

ここが、いちばん拍子抜けするところだ。通信の大半は、家の外に出ていなかった。家の中でのやりとりだった。原因について本人が挙げたのは、この1台のソフトウェアがおかしくなったという見方だ。確かに、機器を再起動して、ほかの機器と行き来できない別のネットワークにつなぎ直すと、大量の通信は止まった。

家庭用の無線ルーターとつながれたケーブル
写真はイメージ Photo by User_Pascal on Unsplash

技術者が集まる掲示板Hacker Newsでは、投稿から11時間ほどで384点、239のコメントが付いた。上位のコメントの見方は違う。家の中のテレビや冷蔵庫を調べて世帯の情報を集め、広告主に売るためではないか——。本人の不具合説とは食い違う。キューリグは2026年10月9日の時点で、この件について何も出していない。本当の原因は、まだ分かっていない。

普段、コーヒーメーカーは何を送っているのか。キューリグの機器を非公式に連携させるプロジェクトの説明では、電源の状態、抽出の状態、ポッドを読み取った結果、ソフトウェアのバージョンだという。どれも、1TBとは桁が違う。

不具合で家のネットを詰まらせる家電なら、つないでおく理由はない。本人はそう考えて、この1台は二度とつながないことにした。代わりの機械は自分で買って、両親に渡すらしい。

送ったのは1,008.45GB、受け取ったのは9.94GB。あのコーヒーメーカーは、聞くよりしゃべるほうが100倍多かった。

出典

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