10/6 22:19 更新

今月のAdobe代、
止めていい?

――無料のそっくりソフトが出たと聞いて

写真はイメージ Photo by Kelly Sikkema on Unsplash

10/6 22:19 / 発信国:日本

Adobe7本を作り直す無料ソフト 解約の損益分岐点は契約で決まる

2026年10月5日、Adobe Creative Cloudの主要7アプリを一から書き直したという無料のソフト群「ArtCraft Crafting Apps」が、日本のネットで広まった。紹介したのはWeb制作系サイトのcolissで、はてなブックマークは10月6日時点で1,452人が登録している。開発元はAI画像・動画のツールを作るArtCraftだ。

7本が相手にするのはPhotoshop、Illustrator、Premiere Pro、Lightroom、Acrobat Pro、After Effects、InDesign。すべてRustで一から書かれ、MITとApache-2.0のライセンスで、商用でも無料だ。Windows、macOS、Linuxで動き、6本はブラウザーでも動く。

今月のAdobe代は、止めていいのか。

7本とも入る。中身の段階は分かれている

公式サイトの一覧には、10月6日の確認時点で、7本すべてにインストーラー準備済み(Installers ready)と出ている。ただしPhotoCraftとPrintCraftは「Early alpha」(早期アルファ版)、残る5本は「In development」(開発中)だ。

PhotoCraftのREADMEには、開発元自身の評価がある。Photoshopの機能は一通り何らかの形で入っているが、毎日の仕事で置き換えられる段階ではないという。足りないものとして、AIの生成機能、未実装のツール約20、文字組、プラグイン互換性が並ぶ。

PSDは動く。psd-toolsの試験ファイル309本のうち307本は、開いて保存し直しても見た目が崩れなかった。

電卓とレシート
写真はイメージ Photo by Jakub Żerdzicki on Unsplash
画面に表示されたプログラムのコード
写真はイメージ Photo by Christopher Gower on Unsplash

損益分岐点は、契約の種類で決まる

Photoshop単体プラン(年間プラン・月々払い)は税込3,280円/月。効くのは解約条件だ。年間プラン(月々払い)は、初回注文から14日を過ぎて解約すると「契約残存期間の料金の50%が一括払いで請求され」る。残り6か月なら、手数料は9,840円。払い続ければ19,680円だから、浮くのは9,840円だ。残りが何か月でも、浮く額は残額のちょうど半分になる。

月々プランは違う。14日を過ぎると返金はないが、残りも請求されない。今月いっぱいで止めれば、追加の出費はゼロだ。一括払いの人は、もう1年分を払い終えている。年間プラン(月々払い)の人は、更新日まで待てば手数料なしで抜けられる。試すだけなら、解約は要らない。

ネットの評判

コメントは、Adobeへの不満から始まるものが目立つ。「Adobe値上げとAI機能強化にばかりご執心で、最新のPC使っても動作が重いし」。選択肢が増えること自体を歓迎する声が多い。一方で「訴訟に対する備えはあるんだろうか」と、作り方を疑う声も並ぶ。開発元はリポジトリで、Adobeのコードを見ずに書き直したと説明している。訴訟になっているかは、出典では確かめられなかった。

日本語を心配する声もある。「UIは日本語にできても文字組含めて日本語の扱いに対応するのは難しそうな予感がある」。colissはPhotoCraftを動かし、日本語に対応していないと書いた。「日本語フォントの英数記号文字は表示されました、2バイトがダメなのかな」

タダで、今すぐ入る。ただし、日本語には対応していない。

出典

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