10/6 22:19 更新

無料で選べるのは
いちばん軽い1つだけ

――10月9日から、Geminiアプリで

写真はイメージ Photo by William Hook on Unsplash

10/5 19:19 / 発信国:米国

Gemini無料版、10月9日から最軽量モデルだけに 消えるFlashは同じGoogleの別窓口に残る

Googleが、個人向けGeminiアプリで使えるモデルを契約の段階ごとに絞り込む。2026年10月9日から、無料ユーザーがモデル選択の一覧から選べるのは、いちばん軽い「Flash-Lite」だけになる。上位の「Flash」と「Pro」は、一覧から消える。

これまで無料ユーザーはFlash 3.6を使えたほか、Pro 3.1も回数の範囲で使えた。減るのは使える回数ではなく、モデルを選ぶ権利そのものだ。

Googleのヘルプでは、Flash-Liteは要約や思いつきの整理といった日常の作業に向く、速さを優先したモデルとされる。消えるProは、込み入った計算やプログラムを書く用途に強い、いちばん性能の高いモデルと書かれている。

有料側も動く。月4.99ドルの「Google AI Plus」はFlash-LiteとFlashの2つになり、Proは個別にメールで知らされる日程で外れる。月19.99ドルの「Google AI Pro」と、月99.99ドルまたは199.99ドルの「Google AI Ultra」は3つすべてを使い続けられる。難しい問題を複数の筋道で同時に考えさせる「Deep Think」は、これまではAI Ultraだけだったが、AI ProとAI Ultraで使えるようになる。あわせて、推論にかける負荷を「low」「medium」「high」から選べるようになる。高い設定ほど複雑な作業に向くが、利用上限の消費も増える。利用枠は無料を基準に、AI Plusが2倍、AI Proが4倍とされている。対象は個人アカウントで、法人向けは今回の説明に入っていない。

なぜここまで絞るのか。Googleが理由を説明したという記述は、読めた出典では確認できなかった。報じたthe decoderは、OpenAIがChatGPTでとっている無料と有料の分け方に近い形になったとし、動かすのに金のかかる次の大型モデル「Gemini 4 Argon」に備えた布石ではないか、と見ている。いずれも同媒体の読みで、Googleの発表ではない。

乗り換え先を探すと、同じGoogleの中にあった

図書館の本棚
写真はイメージ Photo by Declan Sun on Unsplash
机の上のノートパソコン
写真はイメージ Photo by Kari Shea on Unsplash

では、無料で中位のモデルを使いたい人はどこへ行けばいいのか。探していくと、いちばん近い行き先は同じ会社の中にあった。

GoogleのGemini API料金ページには、無料枠で使えるモデルとして「Gemini 3.8 Flash」「3.7 Flash」「3.6 Flash」「3.5 Flash」が並ぶ。Flash-Liteの3.5と3.1、「2.5 Pro」も無料枠にある。無料枠では使えないと書かれているのは「Gemini 3.1 Pro Preview」だけだ。アプリの一覧から消えるFlashは、開発者向けの窓口に4種類、無料のまま残っている。

開発者向けと言っても、プログラムを書く必要はない。同じページに、ブラウザで使う「Google AI Studio」は提供地域すべてで無料だと書かれている。ただし無料枠については、入力した内容がGoogleの製品改善に使われるとも明記されている。

他社はどうか。Anthropicの料金ページでは、Claudeの無料プランで使えるのは「Haiku」と「Sonnet」で、上位の「Opus」と「Fable」は使えない。中位のモデルを無料で触らせる形は、まだ残っている。そこから降りたように見えるのが、今回のGeminiアプリの無料枠だ。

ネットの評判

はてなブックマークでは、変更を伝えたITmedia NEWSの記事に217人(10月5日時点)がブックマークし、批判が目立った。「Flash-Liteは初級レベル」だとして、短い時間だけ上位モデルを試させるほうがいいという声。他サービスと比べて使えない、という評判がつくのを心配する声。「Gemini 3.1 Proはもう古い。料金の組み替えより先にGemini 4を出してほしい」という声も並んだ。一方で、Flash 3.8はPro 3.1より速くて優秀だから、API経由なら今の価格は魅力的だ、という書き込みもあった。変更そのものを支持する声は、読めた範囲では見当たらなかった。

10月9日から、Geminiアプリの無料ユーザーが選べるモデルは1つになる。同じGoogleの開発者向けページには、Flashが4種類、無料のまま並んでいる。

出典

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