10/16 14:43 更新

配信の時代に、CDが101万枚?

Snow Man『AMENITY』、オリコン合算アルバムで史上初の記録

10/16 01:00 / 発信国:日本 / 記者:工藤

Snow Man『AMENITY』の史上初記録、中身はほぼ全部CDだった

2026年10月14日の昼、オリコンがSnow Manの6枚目のアルバム『AMENITY』について記録を発表した。10月19日付の合算アルバムランキングで1位。週間101万8949PTで、今年度の最高を書き換えた。発売からのポイントを足した「累積」でミリオンに届いた作品も7作になり、これはオリコン史上初だという。

週間でミリオンポイントに届いたアルバムは、オリコンの歴史で8作しかない。嵐『5×20 All the BEST!! 1999-2019』、米津玄師『STRAY SHEEP』、King & Prince『Mr.5』。残る5作が、Snow Manの作品である。これまでの今年度最高は、M!LK『LOVE ENG!NE』の92万2446PT(9月28日付)だった。

ここで引っかかる。配信で音楽を聴くのが当たり前になった2026年に、どうしてこんな数字が出るのか。

101万8949PTの、ほぼ全部がCDだった

答えは、前の日に出たもう1つの数字で分かる。『AMENITY』は、CDの枚数だけを数える週間アルバムランキングでも1位。初週101.4万枚だった(オリコン、10月13日公開)。

合算の101万8949PTから、CDの101.4万枚を引いてみる。オリコンが出す枚数は千枚単位に丸めてあるが、それでも残りは1万PTに届かない。合算の1位は、ほぼ全部がCDで積まれていた。

オリコンの換算では、CDアルバム1枚が1PT。アルバム1ダウンロードも1PTで、ストリーミングは1,440再生で1PTになる。CDを1枚買うことと、だれかが1,440回再生することが、同じ重さだ。1,440回は、毎日10回聴いても5か月近くかかる。配信で同じ山を作るのは、そもそも無理がある。

配信ではどれだけ売れたのか。これは、オリコンの発表からは分からない。ポイントの内訳が書かれていないのだ。

1枚では、全部そろわない

もう1つの理由は、CDの中身だ。『AMENITY』は10月7日に3形態で出た。エイベックスの発表によると、初回盤AとBはCDが9曲で、映像のディスクが付く。ディスクに入るのはMusic Videoやメイキングで、AとBで中身が違う。通常盤はCDに全14曲が入り、ユニット曲3曲とボーナストラック2曲も聴ける。ただし映像特典はない。

全部の曲を聴きたいなら通常盤、映像も見たいなら初回盤。1枚では完結しない作りになっている。発売初日だけで、CDは76.6万枚動いた(オリコン、10月7日公開)。

初週でCDがミリオンに届いたのは、Snow Manではこれで5作連続になる。アルバムでの5作連続は、B’z以来26年7か月ぶりで、オリコン史上2組目だという(オリコン、10月13日公開)。

ネットの評判

Xでは、発売の前後に購入報告と売上の数字をめぐる投稿が目立った。投稿を集めたYahoo!リアルタイム検索のまとめには、10月7日分として、初日76.6万枚を喜ぶ声と、「初週ミリオン行きたいなぁ」(原文ママ)のように達成を願う声が並ぶ。前作より数字が落ちたことを心配する声もあった。ここまでの数字はオリコンの発表によるもので、ネットの声を根拠にはしていない。

2枚目以降をだれが買ったのかは、オリコンの発表には書かれていない。はっきりしているのは、配信の時代の「史上初」が、配信ではなくCD101.4万枚で作られた記録だということだ。

出典

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