10/13 22:55 更新

インストールなしで、1997年が動く

ブラウザーで3面だけ遊べる

10/13 10:39 / 発信国:アメリカ

1997年のRTSがブラウザーで3面遊べる 文句が出たのは紹介文のほうだった

1997年のゲームが、ブラウザーの中で動いている。インストールは、要らない。

『Total Annihilation』という1997年のRTSを、原作の権利者とは関係のない有志が、独自に作り直した。名前は「Nanolathe」。2026年10月に公開ベータとして出た。デスクトップのChrome、Edge、Safariでサイトを開くと、原作の任務が3つ、そのまま遊べる。

なぜ3面だけなのか。遊べるのが、当時Cavedogが出していた3面の体験版だからだ。全部を遊ぶには、GOGやSteam、当時のCDなど、自分が持っている原作のファイルが要る。公式サイトには「Nanolathe is not affiliated with or endorsed by the game’s owners.」(原文ママ、訳:原作の権利者と関係がなく、承認も受けていない)とある。エンジンのコードはMITライセンスMITライセンス、原作の中身や絵は権利者のもの、という線引きだ。

1997年のまま残したもの

で、何が1997年のままなのか。開発の記録を読むと、力の入れどころが独特だ。弾の狙いの角度と射程の計算は、原作とまったく同じ値にした。地雷は、目の届く範囲の敵を自分で見つけて攻撃する。遊び方の決まりは3種類あり、いちばん厳しいものの名前は「Strict 3.1」。1997年のバージョン3.1の挙動が目標、という意味だ。見た目も、当時のままのCPU描画を選べる。

2026年のものは、GPUを使った照明と発光、地形を2倍に起こす処理、戦いを後から再生する機能。書いた言語はGoだ。原作のプログラムは見ず、動きだけを調べるクリーンルームの方式だ、と公式は説明している。

文句が出たのは

Hacker Newsでは、10月12日に見た時点で559点、215件のコメントが付いた。ほめられたのは、バランスをいじらずに遊べる点と、音楽やキャンペーンが30年近く経っても通用する点。文句が集まったのは、別のところだ。

公式サイトの紹介文である。「Do people understand how bad these AIslop websites look?」(原文ママ、訳:この手のAIが書いたようなサイトが、どれだけひどく見えるか分かっているのか)という書き込みに、同意が並んだ。短い言い切りの繰り返しが耳障りだ、読むのがとても疲れる、という声も続いた。

29年前の地雷の動きまで作り込んだ人たちが、2026年に書いた紹介文は、読むのが疲れると言われている。とはいえ、紹介文を読み飛ばしても、3面はちゃんと動く。

出典

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