10/9 17:49 更新

夕飯の買い忘れ、
30分でお届けします

――ある冷凍食品チェーンが、首都の客に

写真はイメージ Photo by Mishaal Zahed (Meschael Zahède) on Unsplash

10/8 11:27 / 発信国:イギリス

ロンドンで最短30分の宅配 「首都全域」は浜松市ほどの広さ

イギリスの冷凍食品スーパー「アイスランド」が、10月5日から、注文して最短30分で届く宅配を始めた。ロンドンの17店舗が対象だ。注文は、アイスランドのアプリかサイトから。15ポンド以上で注文できる。始まりを記念して、当面は配達料を取らない。

「どうしても食べたくなったものがある」「子どもの弁当に入れるおやつが切れた」「夕飯の材料を買い忘れた」。会社側が挙げるのは、こういう場面だ。広げる予定も出ている。10月19日にロンドン全域、10月26日からマンチェスター、バーミンガム、リバプール。クリスマスまでに200店舗を超える規模にするつもりだという。

「ロンドン全域」と書くと、ずいぶん大きな話に見える。では、その全域はどのくらいの広さなのか。

「全域」は、浜松市ほどの広さ

ロンドン市庁の統計では、グレーター・ロンドンの面積は1,572平方キロ。人口は約910万人で、2024年の推計だ。

ロンドンの街路を走る二階建てバス
写真はイメージ Photo by Tomas Hudolin on Unsplash

東京に置き換えてみる。東京都の統計では、23区の面積は627.51平方キロ。人口は994万4,992人で、2026年1月1日の推計だ。ロンドンでは、23区の約2.5倍の広さに、23区より少し少ない人数が住んでいる。

配達用のバッグを積んだ自転車
写真はイメージ Photo by Luciani Koroshec on Unsplash

日本の市で近いものを探すと、浜松市が1,558.05平方キロでほぼ同じだった。全国で2番目に広い市だ。県で探すと、いちばん小さい香川県が1,876.83平方キロ。ロンドンはそれより狭い。イギリスの首都全部が、日本なら市ひとつ分。いちばん小さい県よりも狭い。そこに910万人が住んでいる。

30分なのか、1時間なのか

ここが、ややこしい。会社側の説明は「1時間以内」だ。イギリスの業界誌リテール・タイムズは「注文から30分以内」と書いた。別の業界誌グローサリー・ガゼットは「1時間以内で、早ければ30分」としている。30分は、うまくいったときの話らしい。商品は店の人が選んで詰め、運ぶのは外部の配達業者だ。大型のものやかさばるものは頼めない。

速い配達そのものは、今回が初めてではない。イギリスの別の業界誌が2024年9月に伝えたところでは、アイスランドはDeliverooと組み、53店舗から配達を始めた。10月末までに800店舗以上へ広げる計画で、3,000品目以上を最短25分。今回は、他社のアプリを通さず、自社のアプリとサイトから直接頼める形にした。

東京は、10年前から配達アプリがある

では、東京はどうだろう。Uber Eatsが日本に来たのは2016年9月。東京の150店から始まった。ウーバーの発表では、2021年5月に加盟店が10万店を超えた。同じ年の9月28日には徳島市、松江市、鳥取市、福井市でも始まり、47都道府県すべてに届くようになった。

スーパーの商品も、もう運んでいる。ライフコーポレーションは2026年7月30日、Uber Eatsで東京23区の33店舗と大阪市の16店舗、合わせて49店舗から商品を届けると発表した。使うのはPPPという仕組み。配達パートナーが店に入って商品を選ぶので、店の人手が足りなくても配達に出せる。

アイスランドがクリスマスまでに目指す200店舗超は、イギリス全体の数だ。東京23区では、ライフというスーパー1社だけで、33店舗がすでにアプリから商品を届けている。

出典

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