10/6 22:19 更新

『すべてが急速に退化』の2日後、全米オープンの話

伊東四朗、引退発表後初の囲み取材

写真はイメージ Photo by Akshay Chauhan on Unsplash

10/5 17:11 / 発信国:日本

伊東四朗、引退の理由は「眼、耳、脳、腰、膝…」 その2日後に全米オープンの話

喜劇俳優の伊東四朗(89)が10月1日、芸能活動をやめると発表した。所属事務所のサイトに、本人名義の文章が載った。やめるのは来年6月15日、90歳の誕生日。69年の芸歴に、自分で期限を切った。

理由も、その文章にある。「眼、耳、脳、腰、膝…」すべてが急速に退化し、ドラマ撮影では「スタッフ、キャストに迷惑をかけることに」なる、と(テレビ朝日)。約30年続いたラジオ番組も、引退に合わせて終わる。

ところが2日後、本人が報道陣の前で「撤回しようかな」と言い出した。

10月3日、伊東はそのラジオ番組「親父・熱愛」の生放送後、文化放送の局内で取材を受けた。集まった報道陣は約40人。第一声が、これだった。「うわー、驚いた。なんか有名人になったみたいだな」(日刊スポーツ)

引退について聞かれると、「このままスッキリやめさせてもらえるかと思っていたんですが」と前置きし、こう続けた。「(引退を)撤回しようかな。そんな気がムクムクとしている、今日このごろです」(日刊スポーツ)。会場は大爆笑になった(TBS)。

惜しまれないと思っていたら惜しまれたので、やめるのが惜しくなった。ただし引退は動かない。同じ取材で「本当にやめるんですか」と聞かれ、「やめることをやめることはない」と答えた(スポーツ報知)。

やりたいことは、全米オープン

テニスのラケットとボール
写真はイメージ Photo by Valentin Balan on Unsplash

引退後は何をするのか。テニスだ。「もう1回テニスをやってみようかな。55歳から75歳まで20年間やったんですよ。やろうと思えばできる気がする」。ここまでは、よく聞く第二の人生の話だ。

続きがあった。「『にしごり』って名前でやろうかな。全米オープン行ってみようかな」(スポーツ報知)

同紙によると、今季限りで引退する錦織圭になぞらえた発言だという。錦織が2014年に日本人初の決勝進出を果たした舞台が全米オープンだ(テニスマガジン・オンライン)。眼も耳も腰も膝も退化したと書いた2日後に、出る大会と、使う名前まで決まっている。

有吉弘行は10月4日のラジオで「90でさ、引退を発表しなきゃまだ仕事が収まらないっていうのがすごいじゃない」と話した(日刊スポーツ)。引退を宣言しないと仕事が止まらない89歳、という褒め方である。

伊東は役者人生についても語っている。「大体ドラマをやる人は主役をやりたいと思ったりするんでしょうが、私はそんなこと考えたこともありません。日本一の脇役になりたいとは思ったけど」(スポニチアネックス)

そして囲み取材を、こう締めた。「それでもこのまましゃべっただけで次の日の新聞には載らなかったらどうしよう…」

報道陣約40人を集めた本人は、記事が載らない心配をしていた。

出典

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