10/6 22:19 更新

兵役より長い間、
目的もなく運動するって拷問じゃない?

――金メダルで兵役免除は本当か

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10/5 00:13 / 発信国:日本

「軍隊には行きません」 日本のコメント欄でいちばん共感されたのは、擁護だった

10月3日、愛知県の豊田スタジアムで行われたアジア競技大会のサッカー男子決勝で、韓国がU-21の日本代表を1-0で破り、4連覇を決めた。表彰式のあと、韓国代表の主将イ・ギヒョク(26)は報道陣のカメラに金メダルを掲げ、「군대 안 갑니다」(訳:軍隊には行きません)と言った。韓国ではこの一言に批判が集まり、イ選手は翌4日、帰国した仁川国際空港で頭を下げ、SNSにも謝罪文を出した。

日本のコメント欄では、擁護が上に並んだ

この発言を伝えたAFP=時事の記事は、日本のYahoo!ニュースにも配信された。決勝で負けた側の読者が書き込むコメント欄には、371件のコメントが付いている。

いちばん共感を集めたのは、批判ではなかった。「全然良いんじゃないでしょうか、偽らざる本音ですよね」という書き込みに、1,352件の共感が付いている(10月5日に筆者が確認した時点)。「仕方ないと思いますよ」で始まる書き込みには540件。「その喜びをわかちあい、公に表明して何が良くないのか全くわかりません」と、謝罪そのものが要るのかを問う声もあった。

韓国の報道は、同じように特例を得たソン・フンミンやキム・ミンジェが兵役を前面に出さなかった例を引き、今回の選手たちと並べている。日本のコメント欄の上位に、その比較は見当たらない。

入隊まで、9日だった

軍の訓練で使う編上靴のイメージ写真
写真はイメージ Photo by Filip Andrejevic on Unsplash

イ選手は大会の直前に入営通知を受けていた。金メダルを逃していれば、帰国の9日後に現役で入隊する予定だった。韓国では健康な男性に28歳までの兵役の義務があり、服務の期間は18〜24カ月である。五輪のメダリストとアジア大会の金メダリストは、この服務を免れる。今回の代表23人のうち、20人がその対象になった。

批判を浴びたのはイ選手だけではない。ヤン・ミンヒョクは試合後、メダルよりも兵役の特例を目当てに戦ったという趣旨を語った。パク・スンスは、ロッカールームで「除隊帽」をかぶった写真をSNSに投稿し、のちに消した。3人はいずれも謝罪している。

国会議員の安哲秀は、軍を軽んじる代表に特例はふさわしくないとして、制度そのものの見直しを求めた。大韓体育会のユ・スンミン会長は大会の総括会見で、国民感情に合わない発言があったと認めたうえで、全選手の発言を統制するのは難しいと述べた。兵役は韓国では触れにくい話題で、選手が公の場で口にすることはまれだと、AFPは伝えている。

「行かない」わけではない

制度の上では、「軍隊には行きません」は正確ではない。金メダルで代わるのは、18〜24カ月の服務のほうである。「芸術・体育要員」になった選手は、4週間の基礎軍事訓練を受け、34カ月その競技を続け、544時間の公益服務を果たす。兵役が消えるのではなく、別の形に置き換わる。

2018年のアジア大会で金メダルを取ったソン・フンミンも、2020年5月に海兵隊で基礎軍事訓練を受け、544時間の奉仕活動を終えたと2022年に報じられた。

韓国の兵務庁は、今年8月の国防改革基本計画で、芸術・体育要員を相当な幅で減らす案を検討していると明らかにしている。イ選手も、4週間の訓練には行く。

出典
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