10/6 22:19 更新

獣医さんは爆笑してたけど

子猫の腹を相談した飼い主

写真はイメージ Photo by Manki Kim on Unsplash

10/4 16:12 / 発信国:日本

ミルクのたび子猫の腹が丸々と 笑っていい腹と、病院へ行く腹の違い

ミルクで育てている子猫が、飲むたびに腹をまん丸に膨らませる。飼い主の@gomezcat7さんが10月2日、Xに投稿した。「有識者の方、ぜひ教えてください。子猫のぽんぽこりん具合としては問題ありませんか?」。問いはもう一つ。「獣医さんは爆笑してたけど、私も笑ってて大丈夫?」

獣医が診察で何と言ったかは、「爆笑してた」以上のことが出典に出てこない。確かめられるほうから書く。

なぜそこまで膨れるのか

体の大きさと、1回に入る量の比だ。獣医師監修の授乳の目安は、生後1週・体重150gで1回約7cc、生後3週・体重350gで約20cc。350gの体に20ccで、体重の5%前後が一度に入る(換算は本誌)。

飲ませ過ぎの数字ではない。米国の保護団体ベストフレンズ・アニマル・ソサエティの哺乳マニュアルは、1日の量を体重1オンス(約28g)あたり約8ccとする。350gなら1日約99cc。1回20ccを4〜5回で、ほぼその量だ。目安どおりでも、腹はこうなる。

「ぽんぽこりんがめちゃくちゃ正常です!!」。不安になってミルクを減らす人もいる、とこの返信者は書く。注意がいるのは量より飲ませ方だ。ごく少量ずつにしないと気管へ入り、誤嚥性肺炎を起こす(犬と猫のためのライフボート)。

どこからが危ないのか

線引きは、ベストフレンズのマニュアルにある。よく飲めた子猫の腹は「round but not hard and distended」(原文ママ)であるべきだという。丸いが、硬く張ってはいない。丸いのは目標で、硬いほうが異常だ。

危ない側の目印もある。腹だけ目立って背中や腰は痩せている。短い間に腹が大きくなる。触ると中の液体が動く。腹に液体がたまる腹水のサインだ(ヒルズペット、救急獣医師ジェシカ・セイド氏執筆)。子猫は寄生虫の感染が多く、回虫では体重が減って腹部が膨満する(ロイヤルカナン)。急に腹が張ったら緊急性が高い(獣医師・長尾乙磨氏監修)。

「うちの子も、ぽんぽこりん過ぎて便秘で、心配になって病院行きました」。膨れていれば全部大丈夫、ではない。

「うちの18年前の写真。いまも元気ですよ!」。同じ形の腹の、18年後。

「うちの子はこれが4ヶ月でこうなりました」。育った姿も並んだ。

この子猫について出典で分かるのは、飲むたびに膨れること、「成長したらさらにぱんぱんに膨らむようになりました」という飼い主の記述、それだけだ。硬さは書かれていない。

持ち方への指摘もついたが、投稿者は、獣医に診せるため腹がよく分かるよう強調して撮り、ソファの背もたれに寝かせたと答えている。

投稿者は10月3日、こうも書いた。「たくさんのコメント、可愛いぽんぽこりん写真ありがとうございます!とても安心しました!」

丸いが、硬くない。飲んだあとに膨れるだけで、何日もかけて大きくなるのではない。腹のほかは痩せていない。この3つなら、飼い主も獣医と一緒に笑っていい。1つでも外れたら、笑うのをやめて病院へ。

出典

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