10/9 17:49 更新

満員なので、
いちばん後ろへどうぞ

――あるバス停で、先に並んでいた人に

写真はイメージ Photo by Hanbyul Jeong on Unsplash

10/8 10:09 / 発信国:日本

横浜のバス停、満員で乗れなかった人は列の最後尾へ

10月6日、横浜市内のバス停の掲示を写した写真がXに投稿され、ネットで広まった。先発のバスが満員で乗れないときは、列の最後に並び直してほしい。そういう内容だという。投稿した人は、目の前で満員になり、50人くらい並んでいる列の最後尾に回された、とも書いた。

この投稿と返信を1ページにまとめたのが、Togetterの「このシステム納得いかないんだが」というまとめだ。6日の昼すぎに公開され、7日までに4万4,000回以上読まれた。

投稿した人は、返信でこう足している。このバス停に、列は1本しかない。前に並んでいる人が別の行き先のバスを待っていれば、その人を抜いて先に乗れる。逆に、自分の順番が来る前に満員になると、後ろに何十人並んでいようと、その最後へ回る。

並んだ時間は、どこへ行ったのか。

なぜ最後尾なのか

ここが、ややこしい。返信とコメントで何度も出てきた理屈は、こうだ。1本の列には、先のバスを待つ人と、その次のバスを待つ人が混ざっている。乗り損ねた人が先頭に残れば、早くから次のバスのために並んでいた人を追い越す。だから最後尾へ回る、という説明だ。

はてなブックマークでは、電車のホームと同じだという声が複数出た。「おかしいと思いかけて電車の始発を思い出した。」と書いた人がいる。「駆け込みで先発に乗り損ねた奴が次発列の先頭に来たらそりゃ割り込みと言われるよね。」という声もある。

ただ、これは利用者が考えた理屈だ。運行する側がそう説明したわけではない。

街を走る路線バス
写真はイメージ Photo by Sean Lee on Unsplash

ネットの評判

はてなブックマークには131人がブックマークし、72件のコメントが付いた。意見は、賛成と反対に分かれた。

反対の側で多いのは、並んだ時間が消えるという言い分だ。「真面目に並んでた人が損するシステムだな」。「いちいちバスの混雑率見極めて列を出るか決断しなきゃいけないのダルすぎだろ」。Togetterの返信には「これ次のバスも満車だったらまた後ろに並び直して一生乗れないってこと???」という疑問もある。

賛成の側は、次のバスを待っていた人の順番を守るには仕方がない、という立場だ。「行き先別の列にすればいいのに」という案も出た。列が1つしかないと繰り返し説明しても伝わらない、と書いた人もいる。

公式の案内は、1行だけ

では、運行する側は何と言っているのか。まとめのコメントには、横浜市営バスを前提にした書き込みがある。ただし、どの会社のバス停なのかは、筆者が開けた出典では確かめられなかった。

横浜市交通局の「市営バスの乗り方」というページには、整列乗車の案内がある。「ご乗車の方法」の項にあるのは「バス停では整列してお待ちください。一つの乗車ポールには、複数の系統のバスが発着します。」の2文だ。複数の行き先のバスが1本の標識に来ることは書いてある。けれど、満員で乗れなかった人がどこへ並ぶかは、書かれていない。

横浜市交通局がこの掲示について話したかどうかも、筆者が調べた範囲では分からなかった。このバス停がどこなのか、掲示に何と書かれていたのかも、投稿の画像が開けず確かめられていない。

理屈を推測し合った72件のコメントに対して、公式の案内にあるのは「整列してお待ちください」の1行だけだ。

この話、あなたはどっち? →

出典

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