10/6 22:19 更新

あの挨拶は、
使わないことにした

――ある作者が、35年ぶりの新作で

10/2 17:56 / 発信国:日本

『おぼっちゃまくん』35年ぶり新作 インドで消えた茶魔語

「おはヨーグルト」「そんなバナナ」。この二つに反応してしまう人は、だいたい同じ世代だ。小林よしのりのギャグ漫画『おぼっちゃまくん』で、主人公の御坊茶魔がしゃべる〝茶魔語〟である。

その完全新作アニメ『おぼっちゃまくん REBORN』が2027年、テレビ朝日系列で放送される。1992年に前のアニメが終わって35年ぶり。茶魔役は1989年版と同じ神代知衣が続投する。

インドで消えた挨拶

火をつけたのは日本の懐古ではない。2021年、コロナ禍のインドで旧作が流れ、子ども向けチャンネルの視聴率で、年間52週のうち40週で1位を取った。続編を求める声はインド側から来た。新作は、インドのグリーンゴールド・アニメーションが主に作る日印合作になった。

インドの街並み
写真はイメージ Photo by Sohan Shingade on Unsplash

そこで気になるのが茶魔語である。日本語の言葉遊びで笑わせるギャグを、インドの子どもはどう覚えたのか。とくに、あの「ともだち○こ」だ。

覚えようがなかった。旧作のインド版では、その場面ごと消えていた。

NNAカンパサールの寄稿によると、尻を出す「いいなけつ」の場面では茶魔がパンツをはき、「びんぼっちゃま」の下半身にはぼかしが入っていた。インドは日本より性的な表現への規制が厳しい。下ネタは国境を越えられなかった。

1円玉を額に

では新作はどうしたか。小林が自分で代わりを考えた。「フレンドリッチ」。友達の額に1円玉を貼る挨拶だ。昨今はコンプライアンスが厳しくなり、あの言葉は「ちょっと危ない」と封印された。ただし、下ネタを全部やめたわけではないという。

日本の硬貨
写真はイメージ Photo by Franck V. on Unsplash

そして、この新しい挨拶が生まれる回は、インド版の1話目に置かれた。シンエイ動画のプロデューサーがそう明かしている。インドでは2025年春から放送が始まっている。日本の視聴者がそれを見るのは、2027年だ。

発表当日のYahoo!リアルタイム検索には「懐かしい!」と喜ぶ声や、神代の続投を歓迎する投稿が並んだ。令和の放送基準を心配する声も出ている。おたくま経済新聞は「言葉だけでなく動きまで含めると、今のテレビでそのまま放送できるのか……不安しかありません。」と書いている。

出典

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