自分の趣味で
やっている犬の訓練だが
――行方不明の女性を6分で見つけた犬の、指導士が
写真はイメージ Photo by T on Unsplash
行方不明の高齢女性を6分で発見 宮崎のジーク号は、警察の犬ではなかった
警察犬と聞けば、警察の訓練所で鍛えられた犬を思い浮かべる。宮崎市で8月5日、行方が分からなくなった高齢女性を見つけたのも、そういう犬だと思うだろう。
見つけたのは、嘱託警察犬のジーク フォム ネーベル ドルフ号(通称・ジーク号)だった。手がかりは、女性の肌着のにおい一つ。地面に残ったにおいを拾い、捜索開始から約6分で女性のところにたどり着いた。女性は無事だった。なぜ行方が分からなくなったのか、どこで見つかったのかは、読めた出典には書かれていない。
長野県警察は、犬の嗅覚を人の3,000〜6,000倍と説明している。宮崎県内で今年度動いている警察犬は、38頭。ここまでなら、県警が育てた精鋭の話に聞こえる。
この犬は、警察の飼い犬ではない
9月15日、宮崎南警察署が、嘱託警察犬指導士の兼田正之さんとジーク号に感謝状を贈った。その席で、兼田さんはこう話している。「自分の趣味でやっている犬の訓練だが、少しでも世の中の役に立てばいいなと思っていて、きょうの表彰式は感謝している」(UMK宮崎テレビ)
趣味である。日本警察犬協会によると、一般の人が飼育管理し訓練している犬を、嘱託警察犬と呼ぶ。ジーク号は、警察が飼っている犬ではない。
とはいえ、どの飼い犬でも出られるわけではない。嘱託警察犬は、道府県の警察が毎年開く審査会を通って指定される。長野県警察の審査会は犬種を問わないが、マイクロチップの登録や1年以内の狂犬病予防接種が条件になる。選ばれた犬は、警察からの要請を受けて現場へ向かう。
では、災害でがれきの下を捜す犬も、こうした飼い犬なのか。そこは確かめられなかった。警察庁の白書に出てくるのは、警察が運用する「警備犬」だ。爆発物の捜索や、災害現場で助けを待つ人の捜索に当たる。2004年10月の新潟県中越地震では、余震の続く土砂崩れ現場の斜面を、担当犬レスター号とともに捜した。約90時間後、自動車の中に取り残された男の子の生存を確認したという。
兼田さんは、こうも言っている。「現場で練習して、より一層精度を高めていければ」
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