10/6 22:19 更新

正直最初は
無理だと思っていました

――原作者が、作画担当の遺志を聞いて

公式

10/6 12:11 / 発信国:日本

『満州アヘンスクワッド』連載再開 1冊に並んだ216話と217話、アニメ化も決定

講談社の「週刊ヤングマガジン」45号が10月5日に発売され、止まっていた『満州アヘンスクワッド』の連載が再開した。作画を担当していた漫画家の鹿子さんが2025年11月8日に37歳で死去し、連載は続けられなくなっていた。45号には、鹿子さんが描いた第216話と、作画を引き継いだツルシマによる第217話が並んで載った。同じ日に、アニメ化の決定も発表された。

11ページで途切れた原稿

『満州アヘンスクワッド』は、昭和12年の満州が舞台のクライムサスペンスである。関東軍の兵士・日方勇は、戦地で右目の視力を失い、病気の母を助けるためにアヘンの密造へ踏み込んでいく。2020年4月に「コミックDAYS」で始まり、2021年9月に「週刊ヤングマガジン」へ移った作品で、単行本は22巻、累計発行部数は350万部を超える。

ヤングマガジン編集部は2025年12月22日、死因が脈絡膜悪性黒色腫だったと明らかにした。編集部は、鹿子さんが生前「自分がいなくなった後も、後継を立てて連載を続けてほしい」という遺志を残していたことも公表している。

第216話は、本来16ページの予定だった。鹿子さんが描き上げていたのは11ページである。編集部の説明によれば、12ページ目は原作の門馬司が新たに構成し、背景はアシスタントが描いて、1話として仕上げた。第217話から、作画はツルシマが担当する。

「正直最初は無理だと思っていました」

後任のツルシマは、鹿子さんと同じく『キングダム』の原泰久のもとでアシスタントをしていた兄弟子である。「週刊ヤングマガジン」で『シキュウジ-高校球児に明日はない-』『極悪転生』を連載してきた漫画家だ。

ツルシマは、後継の話が来たときのことを「戸惑いました」と書いている。二人は仕事場に泊まり込み、仕事のほかにゲームもテレビも一緒だった。「家族よりも長い時間を過ごしました」という間柄だった。

原作の門馬司は、鹿子さんと最後に会ったときに「何かあっても作品を続けてほしい」と言われていた。それでも「正直最初は無理だと思っていました」と明かしている。その門馬が、ツルシマの描いた原稿を見て「紡がれた」と感じたという。

原泰久も自身のXで、鹿子さんが生前「キングダム一門の誰かが作画を引き継いでくれたら」と言い残していたことを明かし、「頑張れツルシマ!」と書いた。

アニメ化は、連載再開と同じ10月5日に発表された。制作会社、スタッフ、キャスト、放送時期はいずれも未発表である。クレジットは、原作が門馬司、漫画がツルシマ、作画原案が鹿子となる。亡くなった作画担当の名前が、アニメの表記にも残る形だ。

ネットの評判

Xでは「うれしい」「楽しみにしてます」といった歓迎の声が広がり、「涙出てきました」と書いた人もいた。

アニメ化の発表には、喜びと驚きが混じった。「連載再開からアニメ化は嬉しい」という声の一方で、「アニメ化出来るんだこの作品…」と題材の重さに驚く声も出た。

ツルシマは、連載再開にあたって「一筆一筆に心を込めてまいります」と書いている。鹿子さんが描いた11ページと、兄弟子が描いた新しい1話は、「ヤンマガWeb」と「コミックDAYS」で10月11日まで無料で読める。

出典

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