10/6 22:19 更新

空いた席の条件に『J-Pop』と書いてある

グラミー新部門に、K-POP2組が出品せず

写真はイメージ Photo by Allie Reefer on Unsplash

10/5 16:27 / 発信国:韓国

Stray Kidsもグラミー出品せず 新部門の条件に「J-Pop」 日本勢の答えは11月16日

Stray Kidsが、2027年2月7日の第69回グラミー賞に楽曲を1曲も出していなかった。所属事務所のJYPエンターテインメントが10月2日に不出品を認めたが、理由は説明していない(コリア・ヘラルド、2026年10月3日)。7月に不出品を表明したBTSに続く2組目だ。2組が出さなかった新部門の条件には、対象として「K-Pop, J-Pop, and C-Pop」(原文ママ)の三つが並ぶ。韓国勢が嫌がったのは、賞の扱いなのか、名前を並べられた相手なのか。

全編英語の曲は、この部門に出せない

新部門「Best Asian Pop Music Performance」は、レコーディング・アカデミーが2026年6月16日に新設した。公式サイトによれば、対象はアジアの市場から出たか、アジアの市場で広く認められたポピュラー音楽だ。さらに、アジアの言語を意味のある形で使うことが条件になる。全編英語の録音は対象外で、決めるのは「音楽のスタイルであって、演者の民族や国籍ではない」(訳)。この条件で、BLACKPINKは直近のEPが全編英語のため外れる(Gold Derby、10月3日)。

BTSは7月、「音楽が、地域や言語を超えて、そのままの姿で聴かれ、受け入れられることを願っています」と表明した(コリア・ヘラルドが伝えた英文声明の訳)。Stray Kids側は理由を語っていない。メンバー8人は今年、アカデミーの投票権を与えられている(10月4日配信のニュースワイヤー記事)。アカデミーは10月1日、「この結論がすべての人を満足させるものではないことは分かっている」としつつ、部門の実施を決めた(RBB TODAY、10月2日)。

韓国側が公に言っていること

公に挙がる不満は二つだ。一つは「アジア」でまとめたことへの反発。評論家のチョン・ミンジェは「K-POPをはじめとするアジア音楽の影響力が北米で拡大し、J-POPやC-POPも取り込もうとして“アジア”でまとめる妙手を置いたようだ」と述べた(TRILL、6月17日。聯合ニュースを引用)。もう一つは、新部門が「主流リーグからアジアアーティスト、とりわけK-POPを排除するための防御壁ではないか」という疑念だ。韓国紙ヘラルド経済が、業界にそうした見方があると報じた(同)。

どちらも賞の作りへの異議だ。ただ、チョン・ミンジェの発言には、横に並べられた相手の名が入っている。面子なのか、別の計算なのか、そこは当事者が語っていない。確かなのは、韓国勢がそろって降りたのではないことだ。不出品は2組で、aespa、LE SSERAFIM、CORTISらは候補に名が挙がる(Gold Derby)。中国語圏から足並みをそろえて降りたという話も、確認できていない。

空いた席を、日本勢は取りにいったのか

決めるのが音楽のスタイルなら、劇場アニメの日本語の主題歌でも、形の上では妨げがない。ただし「アニソンも対象」とアカデミーが明記した文言はない。ビルボードは10月3日、米津玄師の「IRIS OUT」を候補に挙げた。劇場アニメ『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌で、Billboard Global 200で日本語の曲として史上最高の5位に入った(ビルボードジャパン、2025年10月1日)。YOASOBIやBABYMETALの名も挙がる(Gold Derby)。

YOASOBIのAyaseは8月8日、新部門について問われて「はい、狙っています。狙えるように頑張ります」と答えている(フォーブス。英語の訳)。出品の締め切りの13日前だ。一方、オーストラリア国立大学のジェイ・ソン名誉准教授は、部門自体を「いくぶん人種差別的だ」と批判している(ABC、8月1日。訳)。

出したと公表した日本のアーティストや事務所は、10月5日時点で確認できない。予想記事に名が挙がることは、出品の確認ではない。一次投票は10月12日から22日まで、ノミネート発表は11月16日だ。空いた席に日本語の歌が並ぶかどうかは、その日に分かる。取りにいっていてほしいものです。

出典
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