10/6 22:19 更新

TVって2日で撮った画を、1か月かけて仕上げるんだ

テレ東「充電旅」の制作現場

写真はイメージ Photo by Peter Stumpf on Unsplash

10/5 00:00 / 発信国:日本

「今回もパソコンの中の出川さんは楽しそう!」充電旅の編集画面に、編集経験者が「吐き気がしてくる」

2026年10月1日、テレビ東京の鈴木拓也プロデューサーが、Xに1枚の写真を投稿した。『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』の仕上げ編集をしているパソコンの画面である。細かく切り刻まれたクリップが何層にも積み重なり、映像トラックの番号は「V19」まで並んでいた。

動画編集ソフトでは、映像や文字を置く行を「ビデオトラック」と呼ぶ。V1、V2と番号が増えるほど、上に重なって前面に出る。つまり19段。その画面に、鈴木氏はこう書き添えていた。「今回もパソコンの中の出川さんは楽しそう!本当に出川さんは、いつでもパワフルに撮影してくれて最高ー!」

楽しそうなのは画面の中だけ

投稿と反応を集めたページ(Togetter)は、「これがプロの仕事…」「吐き気がしてくる」という声をタイトルに引いた。まとめられた投稿を読むと、驚いていたのは段数だけではない。「出川さんたちの発言ほぼ全てに字幕付けてるからなぁ」「あのテロップ数とSEとBGMと…吐き気。経験者は語るね」。

なぜ19段まで増えるのか。同じページには「同じ種類の素材は同じトラックに置くという暗黙の了解があるのでトラックに空きがあっても詰めないんです」という投稿もあった。この人によれば、リアクションやサイドスーパーまで入れると「v30近くになりますよ」。19段は、まだ上がある。

投稿は10月3日午後2時時点で2500万表示を超えた。番組を見るだけの側は、別のところで驚いていた。「1回しか放送されない番組にこんだけ時間かけてるんだなぁ」(オリコンニュース)。

撮影2日、仕上げ1か月

では、1回分に実際どれだけかかるのか。鈴木氏はオリコンニュースの取材に、スタッフ全体で約2か月と答えている。撮影前の仕込みに1か月、出川哲朗とゲストを連れての撮影が2日間、そこから編集と仕上げでもう1か月。

机に向かって動画の編集作業をする人
写真はイメージ Photo by Sirisvisual on Unsplash

出川哲朗が実際に走っているのは、2か月のうち2日間だけだ。最後の1か月は、その2日間を何度も見返して、テロップと音を1つずつ置いていく時間になる。

ただ、一番大変なことを聞かれた鈴木氏は、編集を挙げなかった。「大変なことは、みんなで楽しくやってるので『そんなに無いです』というのがホントのところなんですが…(笑)」と前置きし、一番大変なのは「天気に撮影が左右されてしまう」ことだと答えている。スタートとゴール以外は、泊まる宿も食事の店も寄る場所も決めずに走る「リアルガチ」の番組である。

ガチだったのは旅だけではなかった。出川哲朗が2日で走った旅は、パソコンの中でもう1か月続く。

出典

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