10/6 22:19 更新

商標を持つ側は、名義を変えてとは言わなかった

ボカロ「KAITO」のクリプトン/髙橋海人のソロ名義かぶり

10/6 15:13 / 発信国:日本

髙橋海人のソロ名義と「#KAITO」混在 初音ミク公式が見解「重複を完全に防ぐことは仕組み上困難」

2026年10月5日、「初音ミク」公式X(@cfm_miku)が、ボーカロイド「KAITO」の開発元クリプトン・フューチャー・メディアの見解を投稿した。King & Princeの髙橋海人(27)が「KAITO」名義でソロ活動を始め、ハッシュタグ「#KAITO」に両方の投稿が混ざったことへの対応である。同社は「重複を完全に防ぐことは仕組み上困難」と書き、名義やタグの変更は求めなかった。

20年の「KAITO」に、同名のソロが重なった

髙橋のソロ活動は、10月3日にユニバーサル ミュージックが発表した。1stデジタルシングル「swim?」は10月5日0時に配信された。本媒体も10月3日に報じている。名義は本名「海人」のローマ字表記である(KAI-YOU、10月6日)。髙橋は10月4日の生配信で名前の決め方に触れている。SmartFLASH(10月5日)によると「高橋も多いし、かいともいっぱいいるんだよね」と話し、ボーカロイドのKAITOを「レジェンドだよね」と述べた。

ボーカロイドの「KAITO」は、クリプトンが2006年2月17日に発売した日本語の男性の歌声ライブラリで、2026年に発売20年を迎えた。翌2007年に同社が初音ミクを発売して以降、ファンはKAITOを「兄さん」と呼んでいる(東京スポーツWEB、10月4日)。KAI-YOUは、ボカロ文化ではファンが検索やハッシュタグをたどって曲やイラストを見つけてきたと説明する。髙橋のソロ発表後、King & Prince公式Xなどが「#KAITO」を使い、同じタグに両方の投稿が並んだ。

タグの重複について、髙橋本人とグループのエージェント契約先STARTO ENTERTAINMENTの見解は、10月6日14時時点で報じられていない。

クリプトンは変更を求めず「見守って」と書いた

見解は「それぞれの『KAITO』を応援する皆さまがお互いの存在や活動を尊重しながら、気持ちよくコンテンツをお楽しみいただけることを願っております」と続く。同社は自社の発信について「これまで通りバーチャルシンガーの『KAITO』に関する情報を発信してまいります」とし、「互いを認め合える、優しいコミュニティであり続けられるよう見守っていただけますと幸いです」と結んだ。

岡田有花は、Yahoo!ニュース エキスパート(10月6日)で、この見解が相手側を名指しせず、名義やタグの変更も求めず、「KAITO」の商標を持ちながら権利には一切触れていないと指摘した。商標の登録日は2015年11月20日とされる(coki、10月4日)。

ネットの評判

Xでは、ボカロのファンから「あっという間にVOCALOIDのKAITOは人間のKAITOに埋もれちゃう」「検索汚染すぎる」といった書き込みが続いた(東京スポーツWEB、10月4日)。中日スポーツ(10月5日)は、「タグ検索は割とインフラというか、阻害されると非常にダメージが大きい」という声と、「ハッシュタグだけ変えて」という要望を伝えた。

批判に反発する側の声もある。「親からもらった素敵な本名をローマ字にしただけ」(中日スポーツ、10月5日)、「いくらでもいる名前を勝手に私物化してる界隈ほんまにキツイ」(All About NEWS、10月5日)。投稿と返信をまとめたページ(Togetter)の閲覧数は、10月6日14時時点で45,259回。

10月6日14時時点で、「#KAITO」には両方の投稿が混ざったままである。クリプトンが求めたのは、タグの明け渡しではなく、双方のファンが互いを尊重することだった。

出典

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