10/6 22:19 更新

警察に追われると、
スリルがあって楽しいからです

――名古屋ライドに参加した少年が

写真はイメージ Photo by Matt Popovich on Unsplash

10/4 18:52 / 発信国:日本

自転車「名古屋ライド」で中学生4人逮捕 パトカーの前を380メートル蛇行した疑い

「名古屋ライド」と呼ばれる自転車の集団走行で、愛知県警が14歳の男子中学生4人を逮捕した。2人は7月、名古屋市港区でパトカーの前を約380メートル蛇行して止めた疑い。別の2人は、愛知県長久手市でウイリー走行をして路線バスの通行を妨げた疑いだ。

港区の件の2人は、瀬戸市と春日井市に住む。容疑は公務執行妨害など。メ~テレが9月29日に伝えた。認否は明らかにされていない。

最初の逮捕は9月9日だった。瀬戸市と尾張旭市の2人で、容疑は道交法違反の妨害運転。中日新聞によると、7月30日午後4時半ごろ、長久手市岩作高山の市道で、前輪を浮かせて中央線をはみ出し、バスの通行を妨げた。

毎日新聞によると、2025年9月ごろから名古屋市などで少年らの集団走行が確認されている。道幅いっぱいに広がったり、対向車とぶつかりそうになったりする動画がSNSに流れた。注意する警察官の前で少年らは笑い、スマートフォンで自分たちの走りを撮っていたという。

しらべぇの取材に愛知県警の担当者は、ウイリー走行は挙動が不安定になり、前方が見えにくくなるため「極めて危険」だと説明した。県警は、通行人を巻き込む事故を警戒している(毎日新聞)。

SNSで集まり、パトカーが来たら仲間がふさぐ

中日新聞は9月5日午前、名古屋市中区の公園で、約10人の少年がウイリー走行を練習する場面を取材している。SNSで参加を呼びかけていた発信者は、捜査員の動きに気づいたのか、場所を変えて午後に開くと投稿したという。

逃げ方も、少年が語っている。メ~テレの取材に応じた、過去に参加したという少年は「パトカーが来たら仲間が先に行って、パトカーの前で蛇行して通れなくして、その間にみんなが行く」と話した。

なぜ、そこまでするのか。少年の答えは「警察に追われると、スリルがあって楽しいからです。みんなだいたいそうです」。「親とかは心配していないの?」と聞かれると、「親には言ってない」と答えた。

ネットの評判

毎日新聞の記事を配信したYahoo!ニュースには、10月4日時点で2,700件を超えるコメントが付いた。ニュースサイトのしらべぇは、「未成年だからと甘くせず、厳しい処罰を望みます」という声を伝えている。確かめた出典に、少年らの行為を擁護する声はなかった。

バイクの暴走族は、2万7,858人から3,023人になった

法務省の犯罪白書によると、暴走族の少年の構成員は1990年に2万7,858人いた。それが2018年には3,023人である。

ただ、「名古屋ライド」はグループの名前ではなく、SNS上の呼び名である。SNSが変えたのは走る理由ではなく、集まり方と、走ったあとに動画が残ることのように見える。

違いは年齢にも出ている。バイクには免許が要るが、自転車には要らない。自転車の交通違反に青切符が切られるのは2026年4月1日からで、対象は16歳以上(兵庫県警)。刑事処分の対象になるのは14歳以上である(法務省の犯罪白書)。逮捕された4人は、いずれも14歳だった。

愛知県警は、県と名古屋市の各教育委員会に注意喚起を依頼した。県警幹部は毎日新聞に「遊び半分の気持ちかもしれないが、違法行為があれば厳しく対応する」と話している。妨害運転に当たれば、3年以下の拘禁刑か50万円以下の罰金が科される可能性がある。

そして、スリルが楽しいと答えたその少年は、12歳だった。

出典

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