10/6 22:19 更新

来月から返済額が
上がるんだよね

――金利のニュースを見た、ある借り手が

写真はイメージ Photo by Tierra Mallorca on Unsplash

10/4 14:37 / 発信国:日本

10月の住宅ローン金利、上がったのは「これから借りる人」の数字

大手銀行5行は9月30日、10月から適用する住宅ローン金利を発表した。変動型を引き上げたのは、みずほ銀行、三井住友信託銀行、りそな銀行の3行。固定10年は5行すべてが引き上げた。

ニュースの見出しを見て、来月から自分の返済額が上がると受け取った人もいるだろう。だが、発表された数字と、自分の返済額は別の話だ。

発表されたのは、新規の最優遇金利

NHKは、各行が発表したのは10月から新しく借り入れる人に適用する金利だと伝えている。すでに借りている人の金利が、発表の日に書き換わるわけではない。

数字はこうだ。時事ドットコムによると、変動型の最優遇金利は、りそなが1.25%、みずほが1.275%、三井住友信託が1.7%。据え置いた三菱UFJが1.195%、三井住友が1.525%で、5行平均は前月より0.234ポイント高い1.389%になった(日本経済新聞)。この2行は上げなかったのではなく、9月に0.25%上げ終えていた。

固定10年は、みずほが3.6%、三菱UFJが3.75%、三井住友が4%、りそなが4.205%、三井住友信託が4.965%。前月比0.12〜0.77ポイントの引き上げだ。

見落としやすい数字がもう一つある。読売新聞オンラインによると、変動型の基準金利は3行が0.25%引き上げ、5行いずれも年3.375%でそろった。ニュースに並ぶ1%台のほうは「最も信用力の高い借り手に適用される」最優遇金利だと同紙は書いている。三井住友信託は、基準金利を0.25ポイント上げる一方で、最優遇金利は0.62ポイント上げた。

銀行の建物の外観
写真はイメージ Photo by Joshua Woroniecki on Unsplash

返済額が動く日は、契約ごとに決まっている

では、すでに借りている人の金利はいつ動くのか。発表日ではなく、契約が決める。

電卓と書類が置かれた机
写真はイメージ Photo by Aaron Lefler on Unsplash

三菱UFJ銀行の案内では、年2回型は4月1日と10月1日の短期プライムレートが基準で、新しい金利は6月と12月の返済日の翌日から効き始める。毎月型なら基準は毎月1日、適用は変更の翌月の返済日の翌日からだ。借入日が2008年12月以前だと、この通りにならない契約もあるという。

金利が動いても、返済額がすぐ動くとは限らない。変動金利で元利均等返済なら、返済額を見直すのは5年に一度。途中で金利が変わっても、次の見直しまで同じ額が引き落とされる。見直しで上がる場合も、前の額の125%が上限になる。元金均等返済には、どちらのルールもない。三井住友信託銀行も同じ趣旨を案内している。

ただし、額が変わらないことは負担が消えることではない。両行は、金利が上がると返済額のうち利息の取り分が増え、元金が減りにくくなると書いている。利息だけで返済額を超えてしまうと、はみ出した分は未払利息として翌月以降に繰り延べられる。返済額が据え置かれている月も、残高の減り方は金利に左右される。

ネットの評判

Yahoo!ニュースに配信された読売新聞オンラインの記事には、96件のコメントが付いた。目立つのは固定を選んだ人の声で、「固定を選択。おかげで住宅ローンの心配はない。」「中途半端な知識しか無い者が悩むくらいなら、安定一択と身をもって知った。」といった書き込みがある。変動型を「これって完全にギャンブルです。」と切り捨てる声もあった。

金利の見直し時期と返済額のルールは、どの銀行も公式サイトのよくある質問や商品説明に置いている。ニュースの数字より先に開くのは、そちらだろう。

出典

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