10/9 17:49 更新

無料で遊ばれるほど、開発元の財布が軽くなる

開発元Easy Foxの告知

写真はイメージ Photo by Orkun Azap on Unsplash

10/8 18:27 / 発信国:韓国

AIの妹に運転を教えるゲーム、人気が出すぎてAI代が1日16万円超

PCゲーム『妹に運転を教える』の無料体験版が、1日に16万円以上を食っている。開発元のEasy Foxは、AIの会話にかかる費用が1日1000ドルを超えたと明かした。払っているのは、遊ぶ人ではない。開発元のほうだ。

どんなゲームか。プレイヤーの役は兄で、座るのは助手席だ。ハンドルは握らない。できるのは、免許を取りたての妹に声で指示を出すことだけである。「右へ曲がれ」「ブレーキを踏め」と叫ぶ。妹はAIで、こちらの言葉にその場で返事をする。素直に従うこともあるが、こちらをいらいらさせる返しもしてくる。そもそも、キーを回すことさえ忘れる。コースには地雷で作ったスラロームがあり、巨大なトラックに追い回される。作ったのは韓国のインディースタジオEasy Fox、4人のチームだ。東京ゲームショウ2026のピッチコンテストでは、動画クリエイターのポッキー氏の名が付いたポッキー賞を取った。

ここで、お金の話になる。妹がひとこと返すたびに、トークンを使う。使えば使うほど、AIの会社への支払いが増えていく。体験版は無料だ。そして遊ぶ人は、この1か月で20倍以上になった。人気が出るほど、開発元の請求書だけが膨らむ。Easy Foxは、無料のまま続けるために銀行から借り入れをしたと書いている。予定より早く体験版を閉じるかもしれない、とも。ただし、終わらせると決めたわけではない。

妹の口が重くなった理由

最近、妹の返事が遅いと感じた人もいるはずだ。これも、人気のせいである。遊ぶ人が急に増えて、主に使っているGeminiが、利用の上限だというエラーを返すようになった。そこで、予備に用意していたOpenAIのモデルに切り替わる。すると、返事が遅れる、話し方がどこかAIっぽくなる、こちらの言ったことを取り違える、といったことが増えたという。妹の口が重いのは、妹のせいではない。

マイクを置いたパソコンの机のイメージ
写真はイメージ Photo by Rakitha Perera on Unsplash

では、製品版はだれが払うのか。Easy Foxの答えは、値段に混ぜておく、だ。2027年1月に出す予定の製品版には、見込んだトークンの料金をあらかじめ入れる。買ったあとで、遊んだ量に応じて別に請求することはしない。遊べば遊ぶほど高くなる仕組みには、しないということだ。

つまり製品版の値札には、妹がしゃべる分の料金が先に入っている。妹の教習代を払うのは、やはり兄である。

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出典

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