10/6 22:19 更新

今時の言葉『わざわざパフォーマンスを落とす理由がないんですよね』
アルコールと現代のコミニュケーションを比較する

――息子の友人が、ある父親に

写真はイメージ Photo by Yanhao Fang on Unsplash

10/6 21:14 / 発信国:日本

息子の友人に酒を飲まない理由を聞いた父親が、下を向いた

Xに投稿された一つのやりとりが、10月5日から広く読まれている。投稿したのは安達裕章さん(@adachi_hiro)。息子の友人に「最近の若い人はお酒を飲まないの?」と聞いたところ、「正直、アルコール飲料を飲んで、わざわざパフォーマンスを落とす理由がないんですよね」と返され、「思わず下を向いちゃったなあ」と書いた。投稿は10月5日の朝7時すぎ。同じ投稿の中で、安達さんは「でも、それで良いんだよな。時代は変わっているんだ」と続けている。

この投稿と反応をまとめたページ(Togetter)は同じ日に公開され、10月6日の時点で9万1,000回ほど読まれていた。記事を保存して短い感想を付けるサービス(はてなブックマーク)でも、476人が登録している。

挙がった理由は、睡眠と時間と金だった

なぜ飲まないのか。まとめに収められた別の投稿者は「お酒のコストは、飲んでいる2〜3時間だけではない。睡眠の質が落ちて、翌朝の集中力まで持っていかれる」と書いている。はてなブックマークには、家で1缶空けるだけで頭痛と思考のもやが寝るまで続く、FPS(撃ち合う対戦ゲーム)が趣味ならまともに遊べない、筋トレのために家の夕飯で飲むのをやめた、という書き込みが並んだ。体質的に飲めないという投稿者は、ソフトドリンクより高く、飲めば車の運転もできないものを選ぶ理由がない、と書いた。

酒の消費そのものは、長く減り続けている。国税庁の「酒のしおり」をもとにした日本生活習慣病予防協会の集計では、成人1人当たりの酒類消費量は1992年度の101.8リットルがピークで、以降は減少傾向にある。ただし20代に限った数字は、今回の出典では確かめられなかった。今回のやりとりは統計ではなく、一人の投稿者が思い出した一つの会話だ。

ネットの評判

受け取り方は割れた。若者に理があると認める側からは、「酒飲まなくても楽しいことがいっぱいある世の中になったってことじゃないですか。」という投稿があった。

夜の通りに並ぶ居酒屋のちょうちん
写真はイメージ Photo by Denys Nevozhai on Unsplash

反発は「飲むな」に対してではなく、酒を「パフォーマンス」で測ることに向けられていた。「パフォーマンスを落とせるのが酒の優れた所でもあるのだが」「酒の魅力はパフォーマンス云々とは全く違う次元にあるんだよなぁ。」。はてなブックマークにも「意図的にパフォーマンスを落とせるって、よく考えると貴重だわな」「人生はしらふで生きるには長すぎる」という書き込みがあった。「人それぞれの価値観。俺は酒が大好きだ。」と書いた投稿もあり、まとめは賛否のどちらかに寄っていない。

まとめには、酒を飲まなくなった理由として「飲み屋でただ話すということにメリットを感じなくなった。」と書いた投稿もあった。安達さんの投稿には、言い返した言葉は書かれていない。酒をやめて落ちるのは仕事の成績ではなく、誰かと過ごした時間のほうかもしれない。

出典

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