『ツキのない席』だと
思っていた
――最下位から倍満で逆転した雀士が
写真はイメージ Photo by Jing Bo Wang on Unsplash
最下位から倍満で逆転優勝 「麻雀ブーム」と「ボケ防止」を数字で確かめる
10月4日、「麻雀最強戦2026」の「女流プロ下克上合戦」で、宮内こずえが優勝し、ファイナル進出を決めた。決め手は決勝卓の最後の1局。4人のうち最下位から倍満をあがって、順位をひっくり返した。ABEMAで配信され、ABEMA TIMESが翌5日に伝えている。
持ち点は長く動かなかった。4人とも2万点台のまま後半の南場に入り、南2局1本場で高宮まりが跳満をあがって抜け出す。最後の1局に入った時点では、高宮が36,100点で、宮内は17,900点の4位だった。
その南4局4本場。局の途中で暗槓が入り、4索がドラと槓ドラの両方になった。4索を2枚持っていた宮内の手は、それだけで一気に高くなる。14巡目にリーチをかけた時点で、あがれば倍満が確定する形だった。そして17巡目、2筒をツモった。
このあがりは「4,000点・8,000点」のツモ。3人から合わせて1万6,000点が入る、倍満という大きな手である。宮内の持ち点は39,100点となり、首位で終局した。2位は高宮、3位は金宮じゅん、4位は飯嶋ひとみ。
近代麻雀webの観戦記によると、宮内はこの日のB卓で、A卓で敗退した御崎千結が座っていた席に入り、「ツキのない席」だと感じていたという。同じ観戦記は、宮内が2021年の最強戦ファイナルの最終局で瀬戸熊直樹の倍満ツモを浴び、最強位を逃したことにも触れている。5年前に浴びた手で、今度は自分が勝った。宮内は「みなさまの応援パワー、元気玉のおかげです。ファイナルも頑張ります!」とコメントしている。おめでとう、と言いたくなる結末である。
ブームの正体は、打つ人ではなく見る人
対局が配信され、実況の動画が並び、女流プロの名前も通るようになった。麻雀はブームに見える。ただ、打つ人の数字はそれほど動いていない。
麻雀ニュースがレジャー白書2022から紹介した数字では、麻雀の参加人口は2021年が450万人。前年の400万人から50万人増えたが、2014年には870万人いた。同じ年の麻雀ゲーム料の市場規模は350億円で、前年比9.4%増である。打つ場所も減っていて、アミューズメントジャパンは2019年1月の記事で、2017年の雀荘を8,736軒(前年比4.8%減)と伝えた。
増えているのは見る側である。Mリーグ機構が2019年9月に公表した調査では、Mリーグを見たことがある人は全人口の4%の約500万人で、うち約300万人は麻雀を打たない。
ネットの評判
Yahoo!ニュースの配信版には、10月6日時点でコメントが8件付いた。南3局からの進行を麻雀用語で細かく振り返るものと、過去の大会の悔しさを晴らしたと評価するものが多い。実況の言葉選びには違和感を示しつつ、倍満はたたえる声や、別の出場者の起用について公平さを問う声(1件)もあった。
「ボケ防止にいい」は、どこまで確かめられているか
麻雀はボケ防止になる、という言い方をよく聞く。確かめた研究はある。学術誌フロンティアズ・イン・エイジング・ニューロサイエンスに2022年に載った論文は、中国の65歳以上1万1,821人を2008年から2018年まで追った。カードまたは麻雀を「ほぼ毎日」する人が認知症と診断されるリスクは、ほとんどしない人の0.63倍(95%信頼区間0.42〜0.95)だった。
ただし、著者自身が限界を挙げている。結果は中国の高齢者に当てはまるものであること。遊ぶ頻度は本人または近親者の回答であること。ほかの余暇活動の影響を取り除いていないこと。
差がはっきり出たのは「ほぼ毎日」の人だけだった。週1回以上は0.75倍(0.50〜1.16)、月1回以上は0.84倍(0.59〜1.21)で、統計的な差があるとは言えない範囲にとどまる。確かめられているのは毎日打つ中国の高齢者までで、週に1回打つ人の話にはなっていない。
- 宮内こずえ、オーラスの劇的倍満で大逆転優勝!ファイナル進出「みなさまの応援パワー、元気玉のおかげです」/麻雀最強戦2026・女流プロ下克上合戦(ABEMA TIMES)
- 同記事のYahoo!ニュース配信版(コメント欄)
- 「ツキのない席」は勘違いだった 宮内こずえの快進撃【麻雀最強戦2026 女流プロ下剋上合戦】観戦記【B卓】(近代麻雀web)
- 宮内プロ大逆転の倍満ツモでラス目からファイナル進出【麻雀最強戦】(note)
- [結果][麻雀最強戦] 麻雀最強戦2026 女流プロ下克上合戦 優勝は宮内こずえプロ!!(麻雀ニュース)
- 「レジャー白書2022」麻雀人口450万人で前年比50万人増 「観る雀」から入った層の増加が要因か(麻雀ニュース)
- 新時代へ歩み出す麻雀業界(アミューズメントジャパン、2019年1月28日)
- 「Mリーグ」に関するアンケート調査結果を発表(一般社団法人Mリーグ機構、2019年9月25日)
- Mリーグとは?2025-26シーズンの魅力を初心者向けに解説(ABEMA TIMES)
- Association between playing cards/mahjong and risk of incident dementia among the Chinese older adults: a prospective cohort study(Frontiers in Aging Neuroscience, 2022)
あなたへのおすすめ よく読むカテゴリーから
よく読まれている記事
匂わせ
なかったよね
――あるユーザーが、突然の報告に
久保建英と福原遥が電撃婚、欧州旅行の写真は2年前から公開されていた
ネクタイなし、片手は後ろ、浅いお辞儀
timeleszの謝罪会見に集まった指摘
timelesz7人の謝罪会見、服装と所作に指摘 SmartFLASH報道、2018年のTOKIO会見と比べる声
謝罪会見が始まる前に、写真はもう7人になっていた
timeleszのアー写差し替えと、佐藤勝利の立ち位置
timeleszのアー写が7人に差し替え 謝罪会見の前に変更、佐藤勝利がセンターと報道
8月26日以来の投稿は、7人の写真だった
timelesz公式インスタグラム、2026年10月3日の更新
timelesz公式SNSから8人時代の映像が削除と報道 猪俣周杜氏の刑事処分は未確定
こちらの記事も
庵野秀明の新作、題名に√が付いた
劇場長編アニメ「宇宙戦艦ヤマト」リバイバルブーム?!
「宇宙戦艦ヤマト√2199」制作決定を発表 庵野秀明が企画・製作総指揮、監督は出渕裕と連名
バックで、
トンネル通れる?
――戦闘機なんだけど。『エースコンバット8』の、、、
『エースコンバット8』発売直後、後ろ向きのままトンネルを抜ける者が現れた
6万1812人のスタンドで、妻がどこにいたか
福原遥、久保建英の結婚発表後初戦を国立で観戦
福原遥、久保建英の結婚発表後初戦を国立で観戦 久保は先制点の起点、得点はなく後半19分で交代
妻がどこで見ていたか『もちろん分かります』
久保建英、結婚発表後の初戦を終えて