10/6 22:19 更新

もっと泣いてくれ!

――MCの芸人が、収録を終えて

写真はイメージ Photo by Scarlett Alt on Unsplash

10/6 12:03 / 発信国:日本

NHK大阪の「ギャン泣き歓迎」フェス、赤ちゃんはあまり泣かなかった

NHK大阪放送局が9月5日、赤ちゃんの泣き声を歓迎する催し『ギャン泣きFES』の公開収録を行った。会場は同局のT2スタジオ。参加は無料で、事前の申し込みが必要だった。収録の様子は10月9日の午後7時57分から8時42分まで、NHK総合の関西地方向けに放送される。NHK ONEで見逃し配信もある。

普通、音楽の催しに乳幼児は連れて行けない。未就学児の入場を断る公演が多いためだ。主催のNHK大阪は、家族そろってフェスに行きたいという願いをかなえる催しだと説明している。

MCはチョコレートプラネットとこっちのけんと。歌ったのは石川晟也(霜降り明星・せいや)、こっちのけんと、chay、miwa、モナキ。お笑いコーナーには、例えば炎、天才ピアニスト、メンバーが出た。Eテレ『The Wakey Show』のキャラクター、Wakeysも舞台に上がった。この番組のエンディングテーマ「それもいいね」を書いたのはこっちのけんとだ。歌っているのはWakeysで、こっちのけんとはコーラスで参加している。

演者の側も、泣き声に気を遣っていた

泣き声を気にしていたのは、親と周りの客だけではなかった。MCの長田庄平は「ふだんから舞台に立つ人間としては、お子さんが泣いちゃうとこっちも気を遣っちゃうんです」と話している。

こっちのけんとは、親の側の感覚を口にした。「僕自身も子どもが生まれてから、外出先はガヤガヤしてるところじゃないと何となく出かけづらいなっていう気持ちがあって」。静かな場所には足が向きにくくなった、という話である。

泣いてもいい会場で、あまり泣かなかった

ベビーカー
写真はイメージ Photo by Ilyass SEDDOUG on Unsplash

泣いてよいと掲げた会場で、赤ちゃんはあまり泣かなかった。

長田の相方の松尾駿は「会場内は終始リラックスした雰囲気で、『ギャン泣きFES』と言いながらも、実際は泣いているお子さんがあまりいなかったのが印象的でしたね」と振り返っている。長田は逆に「泣いてくれ!」と思ったと話し、「もっと泣いてくれ!」とまで言っている。

なぜ泣かなかったのか。松尾はこう説明している。「人って『ダメ』と言われると意識してしまうようなところがあるじゃないですか。その逆で『泣いてもいいですよ』と受け入れられる環境だったからこそ、親子ともに安心して笑顔で楽しめたのかなと」。これは出演者の受け取り方である。泣き声が少なかった理由を調べた記録は、出典では見つけられなかった。会場に何組の親子が来たのかも、確かめられなかった。

まったく泣かなかったわけではない。モナキのおヨネは「ベイビーズたちの泣き声が聞こえてきて、すごく元気なライブになりましたね!」と話し、Wakeysのドーネも「子どもたちもギャン泣きしてたね。かわいかったー!」と言っている。

泣いてよかったのは、1時間半

長田は、この環境についてこうも話している。「演者側もそういうことを気にしなくて良いし、お客さんも周りを気にしないで楽しんで見られる良い環境だなと思いました」。松尾は「すべてのイベントをこのスタイルで開催しても良いんじゃないかと思えるほど、すごく良い試みだったと思います」と述べた。

泣いてもいい時間を主催者が先に決めて示せば、親は「泣かせないように」と気を張らなくてよくなる。そう読める材料がそろっている。

ただ、泣いてよいと決まっていたのは、9月5日の午後4時から5時30分までの予定だった。放送は10月9日、関西地方向けの45分である。

出典

よく読まれている記事

こちらの記事も

← 一覧へ戻る